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民主党が「円高・株安」を追求に批判の嵐 何を投げてもブーメランはいつまでも続く?

time 2016/02/15

民主党が「円高・株安」を追求に批判の嵐 何を投げてもブーメランはいつまでも続く?

 選挙の年、政党・政治家の国民へのアピールがいつにも増しています。
 そんな中、アピールするほどにブーメランになる野党第一党・民主党。
 今度は、「円高・株安」を国会で追及するとして、批判を浴びています。

 日本の株価はここ数日で急降下し、大幅な株安へと転じました。
 円安も進み、「円高・株安」が売りのアベノミクスは厳しい状況です。
 それを追求するのもいいですが、よりによってそれが民主党とは。

 民主党の経済音痴、民主党時代の日本経済の低迷を忘れたのでしょうか。
 名立たる大企業が倒産し、大企業の正社員もいつ職を失うかといわれた時代。
 そのときの執行部メンバーは、現執行部とほぼ同じ顔ぶれ。
 いったいそれで、何を追求しようというのでしょうか。

 選挙の年に、存在感をアピールしたいのは理解できます。
 しかし、何でも反対、何でも批判でいまさら支持率が上がるのか?
 根本的に、民主党は勘違いをしているのです。

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民主党は世界経済の流れを知らない?

 年初に中国で株価が暴落してからというもの、世界経済は大混乱です。
 昨年も中国政府の強引な介入で、大恐慌こそ逃れたもののまだまだ不安定。
 「リーマンショックの再来となるか?」と不安視する声が絶えません。

 日本も世界経済の影響を受けて、株価、円相場が激しく動いています。
 中国との地理的、経済的距離の「近さ」からその影響は欧米より大きい。
 リーマンショックの影響が、他国より小さかったことの逆になっています。

 今回の「円安・株安」はこの世界経済の影響によるものなのは明白です。
 アベノミクスそのものの善し悪しを問うべき事態なのかは疑問です。

 世界的な暴落の備えがないことを責め立てるということなのでしょうか。
 それとも、暴落を予想できなかったことを責め立てるのでしょうか。
 よもや、景気の動向を政府に対して批判するはずがないと思いますが。

民主党の最大のブーメランがさく裂?

 民主党政権時代はあらゆる面で愚策にまみれた時代でした。
 その最大のものは東日本大震災の対応、それに並んで経済政策でしょう。

 民主党が採った経済政策は「円安・株安」です。
 これにより日本のデフレは深刻になり輸出産業は軒並み危機に陥りました。
 利を得たのは、輸出品目で競合していた中韓の企業ばかりです。

 シャープの身売り話題ですが、民主党にその遠因がないとは言えません。
 東芝の粉飾問題だって、社内の危機的状況が引き起こしたもの。
 何せ、当時はソニーですら倒産するのではと囁かれていたのですから。

 その民主党が内閣に「円安・株安」について追及するというのです。
 もし彼らに自尊心があるのなら、「円安・株安」は歓迎すべき状況です。
 民主党が「正しい」と信じて、推進してきた経済政策そのものですから。

 さて、いったい何を「追求」するというのでしょう。
 その手に握られたのは、特大のブーメランなのではないでしょうか。

アベノミクスの脆さは誰のせい?

 アベノミクスについては、批判的な記事が多々見受けられます。
 海外エコノミストの記事などもあり、注目度の高さが見受けられます。
 しかし、著名なエコノミストでも予測を外すのが経済の常。
 脆さを見せて瓦解するのか、粘り強く持ちこたえるかはわかりません。

 ただ、アベノミクスが非常に強引な方法であることはわかります。
 「経済に特効薬はない」というのが、格言があります。
 その中で、特効薬に近い成果を挙げているのがアベノミクスだからです。
 短期間での「円高・株高」の実現は、驚嘆すべき成果なのです。

 しかし、そもそも強引な経済政策を取った理由はなんでしょう。
 長きに渡る日本経済の不況を脱却するには強引にならざるを得なかった。
 その「長きに渡る日本経済の不況」を作ったのは、民主党政権なのです。

 民主党政権前の麻生政権では、日本経済はバブル後最高の好況でした。
 それがリーマンショックにより、再び暗雲が経ちこめていきます。
 世界恐慌を避けようと、麻生総理が世界を牽引したことは有名です。

 しかし、当の日本では麻生おろしが活発化し、民主党政権が誕生します。
 そして、世界を牽引した日本が民主党の愚策により長い不況に陥るのです。
 リーマンショックの影響も受けて、それは壊滅的で危機的な状況でした。
 しかし、民主党政権は不況を助長するばかりで、改善策はありません。

 そして、再び自民政権に戻った最初の仕事が経済の立て直しなのです。
 もはや、真っ当な方法で立て直せる状況ではないほど深刻でした。
 そこでアベノミクスが登場したわけです。

 経緯を見れば、強引でも脆いのもやむなしなのです。
 それでも、早急に経済を立て直さなければならない状況だったのですから。

民主党はいつまでブーメランを投げるのか?

 民主党とて、ブーメランを投げてくて投げているわけではないでしょう。
 結果的には、何かを言えば政権時代の話がぶり返してくる。
 そこに、一貫した主張がないから「ブーメラン」と揶揄されるわけです。

 民主党は野党の中では、唯一の与党を経験した政党です。
 「与党になったら」を想像ではなく、経験として語れる唯一の政党です。

 与党を経験したから、想像で立てた政策に現実味がないことも知っている。
 野党になったとき、政策に「現実味があるか」を見直すべきだったのです。
 その「総括」がなされていないから、過去の言動に悩まされるわけです。

 消費税は増税すべき?原発は推進すべき?沖縄の基地は?TPPは?
 政権時代は「現実路線」を選択したはずが、野党になって「理想」に戻る。
 そこで「ブーメラン」と批判を浴び、与党にはなれないと言われるのです。

 執行部の顔触れも、ほとんど変わらないのが民主党です。
 地位に固執する人が、自分の失敗を認められないのも無理はありません。
 まだまだ、この先もずっと「ブーメラン」を投げ続けていくのでしょう。

起死回生の新党結成はある?

 起死回生の一撃が「解党からの新党結成」で全部チャラにすることです。
 それを頑なに拒む理由は、支持団体や地方組織への影響を気にしてだとか。

 もっともらしい理由ですが、要は「過去の栄光」を捨てたくないということ。
 新党になっても主張や政策が正しければ、支持者はついてくるはずです。
 地方組織だって、党名ではなく主張や政策で選挙を戦うべきです。

 それができないということは、実のない名にすがっているということ。
 「民主党」の名を下ろしたら人心が離れるのを恐れているということです。
 それは、自ら「名ばかりで実がない」と認めているようなものです。

 残念ながら、民主党の「ブーメラン劇場」はまだまだ続きそうです。
 少なくとも、参院選で大敗、下手すれば衆院選で大敗するまで続くでしょう。
 いや、もしかしたら政党要件を失うまで続くのかも知れません。

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