ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

インドネシアの高速鉄道 後出しの要求が頻発し中止間近か?

time 2016/02/05

インドネシアの高速鉄道 後出しの要求が頻発し中止間近か?

 日本案採用が有力視されていたインドネシアの高速鉄道建設。
 それが、白紙撤回から急転直下の中国案採用となった件の続報です。

 前回は起工式にこぎ着けたものの、建設許可が下りない状況。
 その理由は申請書類が中国語で書かれ、読めないからというもの。
 始まる前から工事遅延が確定という、惨憺たるものでした。

 ところが、さらに新たな後出し要求が双方から出されたというのです。
 それも、計画が根本から揺るぐような要求が。
 やっぱり日本案を採用しておけば良かったのに、と思わずにはいられません。

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インドネシアが要求した地震対策

 インドネシア政府は中国に対しての不信が募っていると報じられています。
 過去にも、不良品を掴まされた経験から警戒しているとみられています。
 中国の鉄道建設をしっかり監督したいと考えているのは理解できます。

 しかし、追加要求された内容は非常にハードルが高いものでした。
 早期地震検知警報システムの導入を求めたというのです。

 インドネシアといえば、スマトラ沖地震に見られる巨大地震発生地域。
 列島は火山帯の上に連なっており、地震対策は重要なことです。

 しかし、高度な地震検知技術を実用しているのは世界でも日本だけ。
 どのレベルで求めているかはわかりませんが、中国には荷が重いです。

 短期間で提出された中国案には、日本案の流用があったとされます。
 もしや、地震対策に関する部分も「そのまま流用していた」とか?
 それとも、中国の金で作るのだからと要求を増やしたのでしょうか。

 ちなみに、耐用年数を60年から100年に延ばすことも求めています。
 高温多湿の環境下で100年耐える建築物って、可能なのでしょうか。
 これは、日本が求められても難しそうな要求です。

中国が求めたのは債務保証

 今度は中国がインドネシアに債務保証を求めていると報じられました。
 これは、インドネシアの国営企業大臣が明かしたことです。

 白紙撤回からの中国案採用、その理由は「債務保証なし」だったはず。
 それが、実は「債務保証を行う」となっていたというのです。
 もはや、何が何やら分からない状態に。

 ゲスの勘繰りをすれば、大臣は賄賂で籠絡されたのかも知れません。
 しかし、インドネシア政府、国民、それに日本まで騙したことに。
 これは詳細な事実確認が待たれますが、大問題の可能性が大きいです。

 工事の遅れは債務増加に直結します。
 中国語のせいで建設許可が遅れているのも、ツケはインドネシアに。
 それを盾に、中国側が無茶をごり押ししてくる可能性もあります。

 もう、計画破綻に向けてまっしぐらです。

もう白紙撤回に戻した方が良いのでは?

 インドネシア鉄道計画は、確実とみられた日本案が不採用になりました。
 そこから注目が集まって、その後の動向が注視されています。

 しかし、日本が関わっていない案件でも同様のひどい話はいくつもあります。
 日本では報道されないだけで、中国の質の低さを絶賛輸出中です。

 フィリピンでも中国に発注した鉄道建設が無期限凍結になっています。
 インドネシアでも過去に不良品のヘリを買わされた苦い経験があります。
 それでも中国から買うのは、やはり安さが理由なのでしょう。

 インドネシアの高速鉄道は、一旦は白紙撤回と決断した経緯があります。
 中国案をやめて、日本案で再出発というのも財政的に難しいはず。
 近々に、白紙撤回に戻す可能性が高いのではないでしょうか。

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