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民主党の自虐ポスターが話題に 「止める役割」って明言するの?

time 2016/01/28

民主党の自虐ポスターが話題に 「止める役割」って明言するの?

 民主党のポスターが自虐的だと注目を浴びています。
 「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい」
 「そんなあなたへ。すぐに信じなくてもいい。」
 「野党として、止める役割をやらせてください」

 選挙イヤーである今年の国会は、異例の年始開会となりました。
 正月明けから激しい舌戦で、存在感をアピールしたかったところでしょう。
 それが、ゲスやらSMAPやらに押されてまったく注目を浴びない事態に。

 しかも、今年はオリンピックイヤーでもあります。
 選挙の夏に近付くにつれ、オリンピックも盛り上がっていきます。
 このままでは民主党の存在感をアピールする間もなく選挙戦なんてことも。

 そんな事情の中で、敢えてインパクトの強い「自虐ネタ」ポスターです。
 国民の注目を集める、乾坤一擲の一撃であることは疑いありません。
 良くも悪くも話題となり注目を浴びる、民主党はしてやったりです。

 しかし、気になる言葉が。
 それは「民主党は嫌い」でも「信じなくてもいい」でもありません。
 「止める役割をやらせてください」という部分です。

 民主党は「止める役割」だって自分で言ってしまうのでしょうか?

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政権は取れないという諦めか?

 民主党に投票すれば民主主義を守れるのか?とか。
 信じていない政党に投票する有権者がいると思うのか?とか。
 いろいろとツッコミどころはありますが、脇に置きましょう。

 民主党は保守本流を掲げ、政権交代政党が立党の理念だったはずです。
 それが、与党と完全に対立する立場であると明言してしまいました。
 これ、社民党や共産党に投票しても同じなのではないでしょうか。

 民主党が政権交代を目指しているからこそ、野党第一党であるはず。
 与党に反対するだけの野党なら、社民や共産に任せておけばよいのです。
 政権を担うことを目指さないと。

 政権が交代したら、前政権の進めた何もかもが「止る」のでは困ります。
 良いものは引き続き推進し、悪いものは改める必要があります。
 それは「何でも反対」「止める役割」の政党にはできないことです。

 最近の民主党は与党候補を捨て、万年野党を目指すかのようです。
 それはそれで、過去の経緯や時代の流れとして仕方ないかも知れません。
 でも、所属議員達は党是を忘れず政権交代を本気で目指すべきなのでは。

野党結集は政権交代から遠のいたか?

 いまや、もっとも本気で政権交代を狙っている政党といえば共産党です。
 共産党は党是を脇に置き、「国民連合政府」構想に邁進しています。

 共産党は自分達が前面に出ても、政権交代はならないことがわかっている。
 だから、旗頭の役目を民主党にしてもらうという絵を描いています。
 国民連合政府が成立したら、第一党から首相を指名するとも言っています。
 共産党はどんなに小勢力でも、党首を首相候補に立て続けていたのにです。

 しかし、当の民主党に政権交代を本気でやる気が感じられません。
 むしろ、民主党が社民党や共産党に近付いてしまいました。

 これ、一番困っているのは実は共産党でしょう。
 民主党が万年野党に近付いたら、政権交代の旗頭がいなくなってしまう。
 それなら、共産党が自ら旗頭になっても何ら違いはありませんから。

一番損をするのは誰か?

 民主党などこのまま泡沫政党になってしまえ、と思う方もいるでしょう。
 もし、本当にそうなるなら一番困るのは誰か?
 実は、日本国民になってしまうのが民主主義の恐いところです。

 政権を脅かす野党がいてこそ、与党に緊張と調整が発生するのです。
 政権交代を諦めた野党など、どれほど集まっても脅威になりません。
 政治がより良く廻るには「可能性がある野党」は必要なことです。

 どうやら、その役目は民主党ではなくなったようです。
 とはいえ、野党第2党は民主党と統一会派を組む維新の党です。
 おおさか維新の会は議席を伸ばしそうですが、地方政党でしかない。
 共産党、社民党、彼らが政権を取ったら世界中でニュースになります。

 健全な状態に戻すには、自民党が分裂するくらいしかないですね。
 それも、いつかどこかで見た景色ですけれど。
 今の自民党に「壊し屋」はいないのでしょうか。

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