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デンマークが難民の財産没収法を可決 「難民は利権」が常識となるか?

time 2016/01/28

デンマークが難民の財産没収法を可決 「難民は利権」が常識となるか?

 デンマークで難民申請者の財産を没収する法案が可決されました。
 現金や所持品が1万クローネ(約17万円)を超えると没収されます。
 没収した金品は、難民対策費に充てられるというものです。

 デンマークといえば、世界の幸福度ランキングでトップの常連国。
 2015年もトップ3に名を連ねています。
 日本でも「北欧」といえば、見習うべきすばらしい国の代表例とされます。

 そんなデンマークが今や国際的批難の的になっています。
 難民には厳しく、自国民は幸福度世界トップ、それがデンマークという国。
 しかし、本当にこの姿勢は批難されるべきことなのでしょうか。

 デンマークの難民対策を掘り下げてみれば、目指す姿が垣間見れます。

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財産没収だけじゃない?厳しい難民対策の数々

 法案の当初案は上限額が3千クローネ(約5万円)でした。
 これでも、批判を受け上限値を1万クローネまで引き上げたのです。
 しかし、難民に対して厳しくなったのは財産没収だけではありません。

 ・居住許可の期間が5年から2年に短縮
 ・永住権の申請条件が5年間居住から6年間居住に延長
 ・難民認定者の家族呼び寄せ可能時期は1年後から3年後に延長
 ・その他、デンマーク語の取得レベルの引き上げなどなど。

 数々の規制強化からデンマークの難民対策が見えてきます。
 要するに「難民は受け入れるが移民は受け入れない」ということです。

デンマークは難民にやさしい国だった

 これまでの難民のデンマークライフのモデルケースは以下の通りです。

 デンマークに到着した難民は難民申請を行います。
 もちろん、財産や所持金は没収されることはありません。
 裕福で財産の持ち出しに成功したものはホテル暮らしが可能です。
 1年後には祖国を家族を呼び寄せて、一家でデンマークに居住します。
 居住許可は5年あり、5年が経ったら永住権に切り替えて住み続けます。

 こんな難民ライフが可能だったのがデンマークという国でした。
 実際、その通りにする難民が多いから法改正に至ったのでしょう。
 改正法が施行されるとなれば、これまでのようにはいきません。

 なぜ「難民にやさしい国」は「難民に厳しい国」に変貌したのか。
 答えは簡単です。治安レベルが悪化したからです。

崩壊する「難民にやさしい国」の実情

 これまで人権の名のもとに、ドイツを中心に難民受入れが進みました。
 といって、欧州全体をみても難民受入れに積極的なのはドイツだけ。
 「難民にやさしい国」とされたスウェーデンも悲鳴を上げています。

 転換点になったのは、ドイツ・ケルンの年越しパーティーです。
 ここで、多数の女性が性的暴行にあうという事件が発生しました。
 その犯人はイスラム系移民だったというのです。

 ドイツ内で難民排除の気運が高まり、メルケル首相は窮地に立ちます。
 ドイツも仕方なく、国境を閉鎖し難民を送り変えることを始めます。

 続いて起きたのは、スウェーデンの難民施設での殺人事件でした。
 施設のスウェーデン女性が、難民少年に刺殺されたというのです。

 スウェーデンも北欧の一国として、日本では羨望の眼差しが向けられます。
 しかし、実は強姦犠牲者が世界トップレベルで多い国なのです。
 その被害者数の増加と、イスラム系移民の増加は比例しています。
 強姦被害も移民が多く居住しているエリアで多発している現状があります。

 デンマークでは象徴的な事件が起きたわけではありません。
 しかし、隣国スウェーデンが難民により崩壊することを懸念しています。
 溢れた難民がデンマークに流入することを危険視しているのです。

難民は「利権」の温床となっている?

 デンマークの難民の財産没収には、納得できる部分が多くあります。
 そもそも、難民とは戦争や政治的理由で祖国を追われた者のこと。
 裕福な生活を求めたり、他国に生活基盤を移したい者は「移民」です。

 ⇒世界が難民を受け入れたくない3つの理由 難民は本当に難民か?

 この難民と移民は似て非なるもの、当然その扱いも異なります。
 やむを得ぬ事情で祖国を追われた難民は、手厚い保護を受けられます。
 対して、自己都合で居住国を変えた移民は、多くの規制を受けます。

 ところが、この難民と移民の区別を付けるのがとても難しい。
 「難民」を名乗った「移民」が現実に多くいることもわかっています。
 「難民」を名乗る理由は、それが移民に比べ厚遇されるからです。
 つまるところ、難民は「利権」と化したということです。

 そう考えれば、デンマークの難民の財産没収法は理解できます。
 多くの財産を保有し、デンマーク人より裕福な「難民」がいる。
 そんな彼らに難民支援の税金を投入するのは、国民が許すのか。

 他の難民に対する規制強化も「難民を名乗る移民は許さぬ」ということ。
 デンマークの「難民政策」の強い意思が伝わってきます。
 デンマーク国民は、この政策を支持するのではないでしょうか。

外部から批判するのは簡単だが?

 人権が絡むと人は饒舌になり、自らの正義を振りかざしてしまうもの。
 しかし、正義を執行する側には、現実という厳しい壁が待っている。
 自分が直接関わりを持たないのに、ただ批判するのは頂けません。

 国連がデンマークを批判するといいますが、国連は難民を助けたのか?
 理事や職員の給与を削って、難民支援に充てたという話は聞きません。
 ましてや、日本人がデンマークの移民政策にとやかくいうなんて。

 デンマーク政府からは「当事者は自分だ」という自負があるのでしょう。
 自信を持って「難民は利権と化している」と表明したのですから。
 この「難民は利権」という風潮は、欧米諸国に広がるかも知れません。

 そもそもが、シリアやアフガンの難民が北欧まで移動して難民申請する。
 取るものも取り敢えず、国を追われた者達がはるばる欧州を縦断する。
 彼らの、路銀はどこから?なぜ、南欧で難民申請をしないの?
 デンマークに到達した時点で、彼らは「移民」と断じてもよいのでは?

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