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「幸福度」は遺伝によるものと判明 他民族と「幸せ」を比較しても意味はない!

time 2016/01/19

「幸福度」は遺伝によるものと判明 他民族と「幸せ」を比較しても意味はない!

 何を「幸せ」と感じるかは人それぞれです。
 客観的に見て不幸でも、本人は幸せ一杯というケースも多々あります。

 衣食住が揃った先進国より、食べるに困る途上国の幸福度が高いことも。
 その理由は、遺伝子によるものだということがわかったそうです。

 「幸せ」は神経伝達物質「アナンダミド」によりもたらされるとされます。
 その制御に関わる遺伝子変異の割合が幸福度と関連しているのだとか。

 「遺伝子」が関係するなら、幸福度は遺伝するということ。
 つまりは、幸せの感じ方は民族ごとに違うということになります。

 日本人は幸福度を5段階で調査すると、最高を付ける人はほとんどいません。
 その理由も「日本人らしさ」すなわち、遺伝ということになるのでしょうか。

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幸せに感じやすいのは南米とアフリカ

 国連が毎年実施している世界の幸福度調査があります。
 2015年の1位はスイス、上位は北欧やカナダが並び、日本は46位でした。
 これはGDPや寿命、人生の自由度、汚職の有無などから算出されます。
 いわば、客観的な幸福度調査というわけです。

 ところが、スイス国民が世界一の幸福を感じているかというと違います。
 世界で最も幸福を感じているのはメキシコ人だというのです。
 メキシコといえば、治安回復を掲げた市長が翌日に殺される国ですよ?

 上位はナイジェリアなどアフリカ勢とコロンビアなど中南米勢。
 ナイジェリアはイスラムテロ組織ボコ・ハラムが暴れているところ。
 コロンビアは米国のTOP10サイトで2012年に治安の悪い国8位に選ばれました。
 上はシリア、ソマリア、アフガン、イラクなどでそれに準ずるということ。

 傍から見れば「あの国に生まれなくて良かった」と思うような国。
 ところが、当の国民は先進国よりも遥かに幸せを感じながら生きている。
 「幸せってなんだ?」と言いたくなってしまうような現実なのです。

高ストレス環境が幸福度を高める?

 熱い地域に幸福と感じる人達が多いのは、環境によるものだそうです。
 高ストレスな環境が、それに適応した遺伝子を生み出したのだと。
 つまり、過酷な環境にあるほど、人は幸せを感じることができるのです。

 確かに、失ってはじめて気がつく幸せというのはあります。
 食うに困る国では、一膳の白米がどれだけ幸せであることか。
 毎日、ダイエットを意識しながら白米を食べる日本人とは根本が違います。

 高ストレスの熱帯地域が幸福と感じるなら、寒帯も幸福と感じるのでは?
 ところが、北欧やロシアでは幸福と感じる遺伝子が少ないのだそうです。
 理由は「遺伝子だけですべてを説明できるわけではない」と濁しています。

日本は幸福と感じる遺伝子が少ないのか?

 高ストレス環境といえば、日本もそれに当たるのではないでしょうか。
 火山だらけで地震の最多発生地域、台風の通り道で、降雪量も世界一です。
 世界の天災をかき集めたような場所にあるのが日本なのですから。

 ところが近隣の中国、台湾、香港などは幸福と感じる遺伝子が少ないとか。
 アジアは欧州に比べれば、古代より肥沃の土地で食料に溢れていました。
 古代の価値観では、天災ごときで高ストレスにならなかったのでしょうか。

 「幸福度を高めよう」的な活動をしている著名人の方々いらっしゃいます。
 彼らが比較として持ち出すのは北欧やブータンといった国です。
 この調査結果をどのように受け止めるのか興味があるところです。

 感情的な幸福度は遺伝子によって違いがあるとなれば。
 他民族と比較することに何の意味もないことになります。
 「幸福度」で儲けている人達には、これほど「不幸」な話もないですね。

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