ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

駅や商店街で投票可能に? それでルールは守られるのか?

time 2016/01/18

駅や商店街で投票可能に? それでルールは守られるのか?

 今年の参院選を目指して公職選挙法の改正が議論されています。
 その内容は、駅や商店街でも投票可能にするというもの。
 改正すれば「買い物ついで」や「お出かけついで」の投票が可能になります。

 また、小学生以上の子を連れての投票は禁止されていました。
 それもOKにするよう緩和される方針で検討されています。

 これまで、近所の学校や公民館でしか投票はできない決まりでした。
 不在者投票をしようにも、夜20時までなど仕事帰りに微妙な時間。
 それらも大幅に改善して、投票率を上げようというわけです。

 良いことずくめのように見える公職選挙法改正議論ですが。。。
 気になるのは緩すぎて、公正な選挙が守られるのかという点です。

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ターゲットは「面倒くさい」人達?

 投票の意思がない人はともかく、投票したくても面倒くさいという人。
 そういう人達が今回の改正でターゲットになっているようです。

 例えば、小学生の子供がいる奥さんが一人で投票に行った場合。
 子供を一人で遊ばせるか、誰かに預けなければ投票できません。
 子供が「ママと一緒にいたい」と泣けば、投票所に入れないのです。

 また、学校や公民館が近くにないという土地もあるでしょう。
 貴重な日曜は買い物に使うため、選挙に行く時間はないということも。

 「面倒くさい」人達といえば怠惰な印象を与える言葉です。
 しかし、条件によってそれだけ投票は「面倒くさい」行為だということ。
 それが少しでも改善されるのであれば、非常に良いことです。

一般人が行う「立会人」がたくさん必要?

 気になるのは、投票行為のチェックの方です。
 駅や商店街に投票所を設置しても、そこにチェッカーが必要です。
 選挙では「立会人」という一般人が必ず監視するルールになっています。

 投票用紙の配布は役所の職員がやりますが、立会人は一般人がやります。
 立会人は開場前に投票所に到着し、投票箱が空である確認から始まります。
 投票時間が終わるまで交代しつつ、隙間なく投票の監視を行います。
 投票終了後は開票場所まで投票箱が運ばれるのに付き添います。

 そこまで「不正のチェック」をしっかり行われているのです。
 それも、他人事ではなく「有権者の誰か」の手によってです。
 冬の選挙では、寒い中で高齢者ががんばっている姿がよくみられます。

 投票所が増えれば、立会人の数もたくさん必要になります。
 もしも「緩い現場」があれば、狙われて不正が起こる可能性も。
 「立会人」になった方には、使命を自覚してがんばって頂きたいです。

18歳未満の子供を連れてOKにする理由は?

 小学生以上の子供を連れて投票はできないのはなぜでしょうか。
 それは、投票用紙に書いた名前を読み上げてしまうからだそうです。
 投票者が誰に投票したかは、秘匿されなければなりません。

 これは民主主義においては重要なルールです。
 投票者の匿名性が維持されるから、自由な投票が可能になるからです。

 ちなみに、未就学時は連れて投票することは可能です。
 理由は、まだ漢字が読めないからだとか。

 公職選挙法の改正で子連れで投票が可能になるのは良いことです。
 しかし、匿名性の維持は確保されたるのかは気になるところです。

 最悪の場合、中高生を雇って誰が誰に投票したかチェックさせる。
 そんな事件が起きないとも限らないわけですから。
 規制には理由がありますから、緩和する理由も説明して欲しいところです。

ショッピングセンターの選挙コラボはあり?

 何にせよ、投票の利便性が高まることは良いことです。
 投票の労力を減らすのは、民主主義の根幹に関わることですから。

 しかし、そうなると気になるのはネット選挙の実現はいつか?
 マイナンバーでいろいろやるなら、ネット選挙もできそうなもの。
 さすがに、危険性が高いと思って二の足を踏んでいるのでしょうか。

 ショッピングセンターで投票可能になれば、店側も集客になります。
 そうなれば、投票特典や投票割引なんてサービスも?

 選挙を商売に結び付けるのは別の法に触れるような気もします。
 でも、特定の候補者に誘導しない、純粋な投票の促進ならOKなのか?
 「○○スーパーなら投票すれば安いわよ!」なんて会話が飛び交うのか。
 どんな改正案がまとまるのか、楽しみです。

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