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おおさか維新は「野党ではない」? 本当のブーメランはこれだ!

time 2016/01/08

おおさか維新は「野党ではない」? 本当のブーメランはこれだ!

 民主党がおおさか維新は「野党ではない」として議会が紛糾しました。
 これにより予算委員会の開会時間が1時間半遅れる事態となりました。

 おおさか維新は「野党ではない」とはどういうことか。
 これは委員会の質問時間は「協議により決める」慣習によるもの。
 野党の持ち時間におおさか維新の質問時間は含めないと言っているのです。

 自民党は、自公以外は野党という認識から野党側に含めるよう要請。
 当のおおさか維新も野党側で質問すべく、始まる前から紛糾したのです。

 民主党のいう「野党ではない」は筋の通る話なのでしょうか。
 この言い分こそが、実は最も危険なブーメランに他ならないのでは?

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少しだけ前提の説明を

 委員会の質問時間は会派の規模によって決まります。
 会派の人数が多いほど、質問時間が長くなるというのが原則です。
 しかし、それでは自民党の質問時間が一番長いということになります。

 自民党は与党ですから事前に政府の出す政策を協議しています。
 実際に与党がする質問は「応援質問」などの後押しをする内容のもの。
 それに大半の時間が当てられるのは、議会として良い姿ではありません。

 そこで、野党側に質問時間を便宜してあげています。
 そのため、質問時間は協議にて決めるという慣習ができたわけです。
 活発な反対意見が出て、議論が白熱するのが国民のためでもあります。

 民主党はおおさか維新を「野党ではない」としました。
 その意味は、「政府へ反対する意見を言わない」という意味です。
 だから、質問時間は「与党扱い」で短時間でよいだろうというのです。

筋が通らない民主党の言い分は難癖?

 民主党の言い分は無理筋もいいところです。
 なぜなら、おおさか維新の会は結成したばかりの政党です。
 過去に、政府与党を応援するような質問ばかりをした実績もありません。

 予算委員会はまだ始まってもいないの段階の話です。
 おおさか維新がどういう趣旨の質問をするかも知らないのですから。
 何もする前から決めつけで隅に追いやろうという、実に悪質な話です。

 おおさか維新の前身の維新の党をみて、そう判断したのでしょうか?
 それなら、維新の党と統一会派を作った民主党こそ、野党ではないはずです。

背景にあるのは選挙対策?

 この無理筋の難癖をつけたのは、選挙対策であることは明白です。
 民主党は「与党vs野党」の二極化した選挙がやりたいのです。
 そのために、野党再編をしきりに進めています。

 ところが、おおさか維新の会は与党にも野党連合にも与さない。
 反与党を結集したい民主党にとって、第三極は邪魔な存在です。
 そこで、「おおさか維新は与党に近い」と印象付けたいのです。

 要は、お得意の「レッテル貼り」作戦です。
 おおさか維新は与党寄りとレッテル貼りして、野党連合とは一線を画する。
 与党で票割れが起こればよし、最低でも反与党票が流れなければよしです。

 しかし、選挙対策はともかく、思想としては危険極まりないものです。

政治が二極化することは危険!

 昔ながらの、右翼・左翼という表現で二極化を説明します。
 民主党が共産党と組んだことで、民主党より左は全部仲間になりました。
 そして、自民党を右翼として、右vs左の一大決戦を臨もうとしています。

 一見するとシンプルでわかりやすく、有権者も判断しやすいです。
 しかし、これは非常に極端なことで中間がありません。
 まるで、ヒトラーかスターリンかどちらかを選べといわんばかりです。

 多くの人は極左や極右が政権を担うことを求めていないでしょう。
 中道に近いところで、政権争いをして欲しいと考えているはずです。
 政権与党より、さらに右寄りの野党がいても何ら違和感はありません。

 今回の民主党の言い分は、中道の存在を認めないものです。
 これは、日本の政治にとって非常に危険な思想です。

特大ブーメランになる危険も

 民主党が高齢者への一時金支給を「バラマキ」と批判しました。
 首相は「天にブーメラン」と応じたことが報じられました。

 ブーメランを語るなら、「野党ではない」の方が遥かに特大で危険です。
 民主党の存在意義を、自己否定したかのような主張ですから。

 民主党は政権交代を目的として誕生した政党です。
 政権を担う政党には「現実路線」が求められます。

 耳触りの良い言葉で、威勢良く批判するだけの万年野党とは違います。
 その発言は、政権交代した折には自身に降りかかってくるのですから。
 野党である内から、責任ある発言が求められます。

 「現実路線」である以上は、政権与党に近い選択をすることもあります。
 政権交代で何もかもが逆方向に進んでは、国民が困るのですから当然です。
 しかし、「与党寄り」を「野党ではない」と断じてしまいました。

 これがまかり通ったら、今後は野党は「現実路線」が取れません。
 それはつまり、政権交代政党は既存野党からは登場しないということ。
 あるいは、現政権をすべて否定した政権交代が行われるということ。

 民主党の「野党ではない」は、自殺行為なのです。
 おおさか維新が躍進すれば、この発言を盾に逆に民主党が追いやられます。

 民主党はどこへ進もうとしているのでしょうか。
 何でも反対の万年野党になる覚悟を決めたというなら話は別ですが。

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コメント

  • Having read this I thought it was very inetimaorvf. I appreciate you finding the time and effort to put this article together. I once again find myself personally spending a lot of time both reading and commenting. But so what, it was still worthwhile!

    by Delores €2016年6月19日 18:33

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