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男性国会議員の育児休暇 審議に参加せず採決だけ参加ってあり?

time 2015/12/24

男性国会議員の育児休暇 審議に参加せず採決だけ参加ってあり?

 男性国会議員が育児休暇を取得することは是か非か?
 自民・宮崎謙介衆院議員が育児休暇を取る意向を表明しました。
 議員に育休制度はなく、本会議の度に欠席届を出して休み続けるそうです。

 これには政界からもさまざまな声が出ています。
 菅氏が提案した通り、議員立法となれば議論が盛り上がることは必至です。
 ネット上でも賛否両論があふれています。

 この男性国会議員の育児休暇制度にはさまざまな視点があります。
 その論点を簡単にまとめます。

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賛成派の主張

 現政権は1億総活躍社会を掲げており、働く女性のサポートは重要事項です。
 政治家は国民の模範となるべき存在であり、男性議員は率先すべき。
 男性議員は、積極的に育休を取得して妻をサポートするのは当然です。

 また、育休が取れないとなると子育て世代の政治参加が狭まることに。
 周囲の援助が得られない夫婦は、議員の立場を捨てねばならないことも。
 政治家にとって出産が「リスク」となるのは、倫理的にも異常です。

 女性だけに認められる制度は時代遅れで、民間では改善されています。
 制度から性差をなくすのは今や常識であり、現在が異常な状態にあるのです。

反対派の主張

 政治家は企業の被雇用者ではなく自営業なのだから、育児休暇はおかしい。
 議員を辞職するか、せめて休業期間の給与は国庫に返還すべきです。

 国会議員が国会審議に参加しないのであれば職場放棄も甚だしい。
 女性議員が出産や産後に休暇を取ることはやむを得ないが男性は違う。

 国会議員は国家の未来を決めるという重要な職責を担っています。
 かつては会期中であるからと、妻の葬式にも行かなかった議員がいました。
 国会議員という仕事の重責を軽く考えているのではないでしょうか。
 国会議員としての責任感や誇り、矜持というものが失われているのでは。

答えを決めるのは「有権者」

 自民・谷垣氏はこの問題に対し、次のように述べました。
 「出産や育児の休暇は雇用主と被雇用者との関係で規定されている。」
 「国会議員はそういう身分関係と違う」

 自民・二階氏の発言も載せておきます。
 「みなに迷惑をかけないように良識的な判断を下していただきたい」

 国会議員には雇用主はいません。敢えて言うならば国家でしょうか。
 国民の負託を得て就き、国家のために働き、給与は税金から支払われます。
 男性議員の育休取得が適正かを決めるのは、有権者になります。

 二階氏の「みな」とは議員に投票した有権者達も含めていると思われます。
 「迷惑」とは、有権者の期待を裏切ることを指しているのでしょう。
 つまり、有権者が納得できるような良識的判断をせよというわけです。

 政治家同士が話し合いで決めることではなく、有権者が判断すること。
 それを踏まえて、この議論は追いかけていく必要があります。

曖昧決着にして選挙で問うのもあり

 賛否両論があるだけでなく、政治家の環境や資質による部分もあります。
 個人的には画一的に制度化するのは如何なものかと感じます。
 その制度を悪用する悪徳政治家が出てこないとも限りませんので。

 衆議院議員の任期は4年、参議院議員の任期は6年です。
 衆院は解散があるので、実際は任期満了は稀ですがそう規定されています。
 数ヶ月の「育休」が議員辞職を迫るほどのものとは思えません。

 制度化するよりは、状況に応じて対応する程度で良いのでは。
 今回も毎回欠席届を出すことで事実上の育休取得になるようですし。
 あとは、選挙で有権者が判断すればよいことです。

重要な採決には駆けつけるというが?

 国会審議は欠席しながら重要な採決の場には駆けつける。
 これは少々、頂けないのではないでしょうか。

 審議に参加してこそ、採決の場に居合わす権利があると考えます。
 会議に出てこない人が、決定の場だけ来て票を投ずるのは違うのでは。

 国会中継はテレビ放送されますので、審議の中身を知ることはできます。
 しかし、国会は議事堂に議員が集まることに意義があるはずです。
 そうでないなら、国会はテレビ会議でも十分なはずです。
 地方選出の議員の交通費がなくなれば、大幅な公費削減になります。

 結局は党議拘束により一議員の考えで採決に臨めるわけではありません。
 それでも、政治家には自身の政治信条があり、その実現を目指している。
 その矜持を持ち合わせていないなら、政治家であるべきではないのです。

 審議不参加で採決だけ参加、それではただの「票合わせ」の存在です。
 審議を不参加で通すなら、採決の場も不参加で徹して欲しいものです。
 それが国会議員として相応しいかは有権者が決めれば良いことですから。

 国会議事堂をなくして、テレビ国会にすれば万事解決ですけど。
 画面に500人近い議員の顔が同時に並ぶ絵は、あまり見たくありませんが。

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コメント

  • I read your posnitg and was jealous

    by Latricia €2016年6月19日 15:18

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