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野党5党が「おおさか」に不信感 「おおさか」は仲間だと思いたい理由がある

time 2015/12/18

野党5党が「おおさか」に不信感 「おおさか」は仲間だと思いたい理由がある

 民主、共産、維新、社民、生活の5党が国会対策での協調に合意しました。
 おおさか維新の会は「立場がはっきりしない」という理由で除外しました。
 これを受け、「野党の足並みに乱れ」という報道もなされています。

 おおさか維新は参院選で近畿地方に候補者を擁立する方針です。
 これを民主・枝野氏は「うちの邪魔をするのは野党ではない」と批判。
 維新。松井代表から「与党にだけ勝てばいいという考え方こそ、日本の未来にとって邪魔」と反論されていました。

 松井氏・橋本氏が維新の党を割って作ったおおさか維新の会。
 経緯を見れば、民主党を旗頭にする野党連合に加わらないことは明らか。
 野党5党はおおさか維新も仲間に加わると見込んでいたのでしょうか?

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おおさか維新は与党よりの政党か?

 「立場がはっきりしない」の立場とは、対与党に対しての立場のことです。
 つまり、対決姿勢でいくのか、恭順姿勢でいくのかということ。
 この二元論でしか考えられないところが「野党が野党たる所以」です。
 「徹底した対決姿勢」とは「何でも反対」を言い直しただけの言葉ですから。

 おおさか維新の本願が大阪都構想にあることは明言されてきました。
 そのために、国政における調整や、与党からの支援は不可欠です。
 そういう意味では、お願いする立場ですから与党よりにもなるでしょう。

 しかし、橋本氏や松井氏の言動を見ると、自民寄りではありません。
 あくまで、都構想実現のためにときの与党と調整していくということ。
 与党が民主党であっても、そのスタンスは変わらないということです。

 その点でいえば、おおさか維新は「独自路線」ともいえます。
 与党に「何でも反対」の野党ではありません。

民主党は野党の長を自認しているのか?

 おおさか維新が近畿地方に独自候補を擁立することで民主と揉めました。
 民主・枝野氏は「うちの邪魔をするのは野党ではない」と批判しています。
 つまり、民主に選挙協力しない政党は「与党」だというわけです。

 参院選では「野党結集」の元に様々な調整が繰り返されてきました。
 完全な一心同体からは程遠いにせよ、協調路線を取ることは合意済みです。
 そこで、与党連合 vs 野党連合の二元論的選挙を繰り広げたいのでしょう。

 つまり、現与党を是とするか非とするかという選挙。
 シンプルなほど有権者にはわかりやすく、選挙直前にアクシデントがあれば大幅に振れが出ることも期待できます。
 やる前から敗色濃厚な野党連合としては、起死回生を狙いたいところです。

 しかし、民主に協力しない政党は野党ではないというのは暴論です。
 日本は思想信条の自由があり、さまざまな意見が許される自由の国です。
 第三極を否定することは、野党が大好きな「憲法違反」に該当するのでは?

 これが与党幹部の発言なら、失言としてメディアから袋叩きです。
 政権交代を目指すなら、与党と同じ気概で発言して欲しいものです。
 政権交代を目指す政党の幹事長として相応しい言葉とは思えません。

自民党よりも右側に立つ存在になるか?

 民主党は「保守本流」を党是とする政党です。
 その民主党が左翼の代名詞である共産党や社民党と手を組んだのです。
 日本の政治を左右で表すなら、民主より左が全員仲間になりました。

 では、民主より右は全部与党なのか?というとそうではありません。
 枝野氏からすれば「野党ではない」のでしょうが次世代の党もあります。

 話は脱線しますが、次世代の党の江口議員が離党を表明しました。
 おおさか維新の会に「近い」と述べており、合流の可能性があります。
 おおさか維新の会と次世代の党は、近しい部分があるのでしょう。

 そして、次世代の党は「自民より右」と言われた政党です。
 かつて、橋本氏が率いた維新の会も「自民より右」と言われました。
 国民の間にも、「自民より右」の野党を求める声はあります。

 おおさか維新も選挙戦を戦うためにはスタンスを明確にするはずです。
 その位置は、「自民より右」である可能性は高いのです。

「野党ではない」は得意のレッテル貼り?

 民主党をはじめ野党連合の狙いは、反自民の取り込みです。
 政治に詳しくない人達にも安保法案の騒ぎは注目されました。
 そこで、自民党の強引なやり口はおかしいと感じた人もいるでしょう。

 野党が連合することで「自民以外」をすべて取り込みたいのです。
 だから、野党連合に組成さない党を「野党ではない」と断じている。
 「その党は自民党と変わらないですよ~」と言いたいわけです。

 これは安保関連法案を「戦争法案」とレッテル貼りしたのと同じです。
 内容を詳しく論じずに、イメージだけで悪印象を与えようというもの。

 なぜ、このような悪手を何度も用いるのでしょか。
 それは、おおさか維新が反自民の受け皿になるのを避けたいからです。

実は民主党も背水の陣?

 民主党にとって共産党と手を組みことは、リスクのあることです。
 民主党の保守系議員や支持者は、共産との連携に反対しているのです。

 民主より左は全部仲間になってしまいました。
 「左翼的だから嫌」かつ「自民は嫌」という人は投票先がありません。

 そこに、保守であり、自民でない政党が現れたら。
 しかも、泡沫政党ではなく、実績もあり、カリスマもいる。
 さらには、勢いもあって、はっきり主張し、対案をしっかりと出す。

 民主党にとって、これほど恐い相手、恐い状況はありません。
 だからこそ、仲間に引き込むことを模索し続けているのです。
 そして、仲間にならないなら「自民と同じ」とレッテル貼りしたいのです。

 これ、野党連合が大敗北し、おおさか維新が大躍進の可能性もあります。
 そうなったら、右翼のおおさか維新と左翼の自民党という構図になる?
 極右と云われた安倍総理が「左翼」の総裁になるかも知れませんね。

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