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クリスマスツリーは韓国生まれ? にダウト!

time 2015/12/11

クリスマスツリーは韓国生まれ? にダウト!

 クリスマスは西欧文化だがクリスマスツリーの木は韓国で誕生した。
 そんなニュースが韓国紙で報じられました。

 クリスマスツリーに多く使われる「チョウセンシラベ」は済州島原産。
 100年前にフランス人宣教師が研究用に海外に持ち出したそうです。
 その後、欧米で広まりクリスマスツリーに使われるようになった、と。

 いつもの朝鮮起源説のクリスマスツリーが加わっただけなのか?
 ネットでは韓国からも「知らなかった」の声があるが実態はどうでしょう。

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クリスマスツリーは「チョウセンシラベ」なのか?

 クリスマスツリーは古代ゲルマン族の樹木信仰が起源とされています。
 ドイツ人は樹木信仰を継承し、なかなかキリスト教に改宗しませんでした。
 そこで、モミの木は三角形で三位一体を表わすとキリスト教と結びつけます。
 それが、クリスマスツリーの起源となります。

 ドイツのあるヨーロッパでは、伝統的にヨーロッパモミが使われます。
 現在では、ドイツトウヒ、コーカサスモミ、ノーブルモミが使われます。

 米国ではオレゴン州が最大生産数を誇り、農地で生産されています。
 バルサムモミ、フラセリーモミ、グランディスモミなどなど。
 「欧米」では「チョウセンシラベ」はマイナーなようですが?

 ちなみに、日本ではモミ(Abies firma)が多いそうです。
 「チョウセンシラベ」のクリスマスツリーはどこにあるのでしょう?

「チョウセンシラベ」は普及しているのか?

 「チョウセンシラベ」が韓国の固有種であることは疑いありません。
 1904年にヨーロッパで改良されて普及したという過去の報道もあります。
 ただ、生産権は米国が保有しているとのことですが?

 しかし「普及している」を数値化したものがなく、詳細は不明です。
 生産権が米国にあるのなら、米国で普及していそうなものですが。

 欧米で広まっているとされる過去報道は、いずれも韓国紙によるもの。
 残念ながら、客観的データで「欧米で広まる」の根拠はなさそうです。

「チョウセンシラベ」は絶滅危惧種

 クリスマスツリー起源説を唱えるよりも、先にやるべきことがあります。
 「チョウセンシラベ」はIUCNに絶滅危惧種として指定されています。

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 済州島の最大規模の森は、チョウセンシラベの45%が枯死していました。
 原因は、台風とも工場排煙ともハイキングコースのせいともされます。

 朝鮮には薪のために禿山を量産してきた歴史があります。
 先進国を自称するなら環境問題への前向きな取り組みも期待したいところ。
 いつかは、韓国内のクリスマスツリーとして国産「チョウセンシラベ」が普及する日が来るかも知れませんから。

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