ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

車の全てのミラーを「カメラで代用」解禁 その効果は事故率減少だけではない?

time 2015/12/01

車の全てのミラーを「カメラで代用」解禁 その効果は事故率減少だけではない?

 国土交通省が車のミラーを全て「カメラで代用」することを認めました。
 来年6月からミラーがない車が公道を走れるようになります。

 これまで一部のミラー限定で代用を認めていましたが、規制緩和となります。
 カメラの利用で死角をなくすことで、交通事故減少が見込まれています。
 これは自動車の国際基準の変更を受け、日本も同様の改正を行ったものです。

 そして、運転席にモニターが備わることで未来感が一気に増します。
 事故率減少だけではない、その効果とは?

sponsored link
後進時の死角で事故が多発

 死角に人が入ることで起こる自動車事故は非常に多い状況です。
 特に危ないのは後進時で、真後ろはトラックにとって最も危険な死角です。

 日本でもバックモニターを中心に「カメラ導入」は進められてきました。
 一般車でもバックモニターは有用で、車庫入れの手助けとなっています。
 アメリカではさらに進んで、バックモニターの義務化が決定しました。

 巻き込みの危険が高い左後方の死角などもカバーできるようになります。
 しかし、「カメラ代用」の効能は「死角が見える」だけではありません。

カメラ映像を処理することで無限に広がる?

 カメラ代用では、夜間でも肉眼と同程度に見える明るさが規定されました。
 しかし、赤外線カメラを利用すれば肉眼以上の可視性も可能になります。

 さらに映像を分析すれば、後方から近付く車の速度もわかります。
 夜間の高速道路ではわかりづらい接近車との速度差がわかるということ。
 それをモニターに数値として表示することもできるのです。

 フロントガラスもすべてモニターにしてしまえば、さらに広がります。
 進路上の動体を察知して目立つように表示することもできます。
 計器はすべてフロントガラスに映せるので、前を向いたまま運転できます。

 でもフロントガラスはまだ規定外ですかね。
 あくまで「ミラーの代用」という話ですから。

自動運転車との兼ね合いは?

 政府は2020年の東京五輪までには自動運転車を走らせる計画です。
 自動運転車は、無事故が原則です。
 「カメラ代用」の解禁は、それまでのツナギ措置になるのでしょうか。

 とはいえ、車両価格の高騰は避けられません。
 ミラーレス車にしろ、自動運転車にしろ、普及に時間は掛かるはず。
 さらには、輸出対象としてはまだまだ従来の車も需要があるでしょう。

 いずれは従来のミラーがついた車は「旧車」となるのでしょう。
 しばらくすればミラーレス車も「旧車」になると予想されます。
 あとには自動運転車だけが残るというのが、未来予想図です。

 でも、そんな簡単に車文化が変わるのか疑問です。
 「運転が趣味」という方々の抵抗も間違いなくあるはずです。
 自動車の未来はまだまだ不透明ですね。

sponsored link

down

コメントする






sponsored link

カテゴリー

アーカイブ