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豪環境相「クジラ殺すな」 豪州で減っていく動物たちは棚上げ?

time 2015/11/30

豪環境相「クジラ殺すな」 豪州で減っていく動物たちは棚上げ?

 日本の調査捕鯨再開発表に豪州環境相のハント氏は反対を表明しました。
 「クジラを殺す形の調査捕鯨は受け入れられない」としています。

 これにネットでは「おまえが言うな」の声が多数上がりました。
 いわく、カンガルーをさんざんに狩っているとか。

 豪州はクジラのこととなると熱心に対応しています。
 その割に国内の問題は棚上げにしているのだとか。
 豪州の代表的な動物たちは、どういう状況になっているのでしょうか。

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引き合いに出されるカンガルー

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 捕鯨反対のカウンターに出されるのがカンガルー猟です。
 豪州ではカンガルー猟が盛んに行われており、年間数百万頭が狩られます。

 カンガルーには絶滅危惧種に指定された種もいます。
 その一方で、主要な種は増え続けており、多すぎるのが現状です。
 そのため、カンガルー猟により数を減らしているのです。
 当然、絶滅危惧種の狩猟は違法です。

 なぜ、クジラはダメでカンガルーはいいのか。
 それは増えすぎた種を狩猟の対象としているからです。
 クジラはわからないことが多いのです。
 だからこその調査捕鯨でもあるのですが。

豪州の代名詞、コアラも絶滅危惧種に!

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 豪州といえばコアラですが、2012年に絶滅危惧種に指定されました。
 コアラは過去20年で42%も減少し、200年前と比べると0.5%程度だそうです。

 その死亡の原因はユーカリ伐採による環境破壊。
 そして、車との交通事故に飼い犬に襲われるケースなど、完全に人災です。
 また、生息地の減少で移動を余儀なくされ、風土病に掛かるケースも。

 すぐに絶滅する危険はないそうですが、減少に歯止めはかからなそうです。
 クジラより先にコアラの保護を進めて欲しいものです。

一世を風靡したエリマキトカゲは持ち直す?

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 エリマキトカゲのCMを覚えている人は相応の歳になったことでしょう。
 コミカルな走り方でお茶の間をなごませたものです。
 かつて大人気を誇ったエリマキトカゲも豪州の固有種です。

 数年前まで絶滅危惧種として危ぶまれていました。
 10年間で20%にまで個体数が減ってしまったのです。
 主な敵は野生の猫だったそうです。

 絶滅危惧種になってからは繁殖活動が盛んに行われて持ち直しました。
 現在は絶滅の危険は免れたようです。
 豪州、やれば出来るのですからコアラやカンガルーもがんばって欲しいです。

タスマニアデビルは一番危ない?

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 豪州タスマニアに住む、タスマニアデビルもまた絶滅危惧種です。
 19世紀には害獣とされて駆除には奨励金が出されていました。
 それが一転、保護に廻っていまでは絶滅危惧種です。

 家畜を襲ったり、死肉を漁ることから忌避されてきました。
 それが「デビル」の何も現れています。

 現在は「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」により10年で40%も減少しました。
 仮にFDTDが収束しても、キツネに奪われた生息地域は奪い返せないのだとか。
 そのキツネはハンターが持ち込んで、野生化したとみられています。

クジラは豪州にとって神聖な生物なのか?

 豪州のあるジャーナリストはクジラを「神聖な生物」と言ったそうです。
 「日本にとっての鶴のような存在と言える」とか。

 しかし、カンガルーにコアラ、エリマキトカゲにタスマニアデビル。
 豪州を代表する動物たちは、いずれも危険な状態に晒されています。
 それらは「神聖」とは言わずとも「象徴的」な動物ではないのでしょうか。

 調査捕鯨の是非を問うより、先にやることやりなさい。
 ネット上にある多くの批判は、的を射た内容であることがわかりました。

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