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「同性愛者は異常」に批判続出!に待った?

time 2015/11/30

「同性愛者は異常」に批判続出!に待った?

 神奈川県海老名市の市議会議員がtwitterで同性愛差別の書き込みをした件。
 twitterでは大炎上となって、市議は早々にツイートを削除し謝罪しました。

 ツイートは同性愛を「生物の根底を変える異常生物だ」としていました。
 これにtwitter上で批判が相次いで炎上しました。
 批判内容は「同性愛は異常ではない」「政治家としてどうか」というもの。

 でも、冷静に考えるとこの批判はおかしい?

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市議の言い訳は炎上して当然?

 まずは市議へのテレビ取材の内容がひどいのでその点から。
 当初、市議は「撤回しない」と強気の姿勢を見せていました。
 しかし、炎上は続き大事に発展して謝罪に転換します。

 市議はテレビ取材で「酒に酔っていた」と釈明。
 「普段は全く深く考えていません」と、軽口をアピール。
 これが火に油を注いだ点は否めません。

 ツイート内容とは別に、市議が炎上する素養は十分です。
 確かに政治家として如何なものかと。
 ただ、「同性愛者は異常」については少々話が別なのでは。

生物学的観点からみれば異常?

 「異常」とは「正常ではない」「通常ではない」状態のこと。
 では、同性愛者は「正常」「通常」なのか?

 ここでいう「正常」「通常」の対象は「精神」ではなく「状態」です。
 「精神異常」に結び付けると話が逸れるのでそこは置きましょう。

 生命体の究極の本能は子孫を残すことにあります。
 ヒトは子孫を残すために異なる性別の個体がひとつずつ必要です。

 同性愛者は本能の定めから外れ、異性を拒絶した者。
 そう考えれば、これは「正常」ではありません。
 「異常」という表現に問題はないように思われます。

少数の同性愛者の存在は「正常」?

 この反論としては、同性愛者は世界中にいるというもの。
 つまり、少数であれどこにでも存在するのだから「正常」であると。
 13人に1人はLGBTに該当するといわれています。

 「少数」であることは「異常」なのでしょうか。
 少数民族を「異常民族」と呼んだら人権的に大問題なのは明白です。

 「異常」か「正常」かは人数の大小で決まるものではないということです。
 多数であっても「異常」ということはありえると考えれば納得できます。

あるべき姿ではない、ということ?

 子孫を残すという本能からすれば「あるべき姿ではない」のが同性愛者。
 それは「異常」な状態であるというのは言い過ぎでしょうか。

 同性愛は「本来はありえないこと」なのか。
 同性愛は「通常の選択肢のひとつ」なのか。
 この問いへの解は前者を選ぶ人は多いのではないでしょうか。

同性愛は古代から続く「正常」なこと?

 同性愛の歴史は古く、日本では平安時代から存在します。
 世界を見ると、紀元前にまでその存在を確認することができます。
 有名なテーバイの無敵の「神聖隊」は同性愛者の部隊でした。

 日本でも江戸時代まで「衆道」と呼ばれ同性愛は盛んでした。
 江戸時代とは1867年に終わりますから、まだ150年前のことです。
 新撰組が衆道を法度で禁じたということは、幕末まで普通にあったのです。

 禁じた理由も「公序良俗に反する」などというものではありません。
 恋人の取り合いによる刃傷沙汰や、恋人優先による忠誠心低下が理由です。

 人口増加のカーブは現在ほど急ではありませんが、人類は増え続けました。
 歴史から考えると、同性愛を「異常」とする現在が「異常」ともとれます。

結局は「不愉快に感じた」かどうかということ?

 「異常」という言葉にはネガティブな印象がつきまといます。
 それを不愉快に感じた人が多かったために問題が大きくなった。
 厳密に「異常」か否かは問題ではないということでしょうか。

 良く言えば、人権意識が高いということ。
 悪く言えば、強めの言葉に過剰反応しただけ。

 その後の言い訳も含めて、市議に非があることは間違いありません。
 それでも世間は「同性愛を正常」というほど成熟できていないと感じます。
 もっと議論を深めて差別的表現にならないように気を付けたいところです。

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