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ひるおび!に苦言 タレントの「無知な一般国民」演技がひどい!

time 2015/11/26

ひるおび!に苦言 タレントの「無知な一般国民」演技がひどい!

 TBSの「ひるおび!」で五輪エンブレムの応募条件に苦言が呈されました。
 その苦言内容があまりにひどいと、ネットで話題になっています。

 応募要項は前回の条件を大幅に緩め、デザイン経験、受賞歴は問いません。
 また、日本在住であれば外国籍でも良く、代表者がいれば子供でもOK。
 応募者については、非常に広い範囲を許容しています。

 しかし、問題となったのは提出様式、そして制作条件でした。
 「応募方法がネットのみ、パソコン使えない人は応募できない」
 「和紙の感覚も出したい人などがいる場合、パソコンで上では出せない」
 「なぜ既存の書体を使ってはいけないのか?」

 「一般国民」の気持ちを代弁したのでしょうが的外れもいいところ。
 それとも「一般国民」のデザインへの理解度はここまでひどいということ?

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「パソコンが使えない人は応募できない」は厳しいか?

 スマホの普及により、パソコンを持たない人は増えています。
 彼らは応募するためのツールがないことになり、応募資格がない。
 それは「幅広く募集」に反するというのが番組の主張です。

 これはあまりに的外れです。
 五輪エンブレムに採用されれば、日本中にプリントされるのです。
 その原案が手書きや、そのコピーでは困るのは誰でもわかることです。
 一点物では、破損や紛失したらおしまいで管理も大変です。

 選考委員会が紙ベースの応募資料をスキャンすれば良いかも知れません。
 しかし、それにより原案が良さが消える可能性もあります。
 後述する「和紙の感覚」はスキャンすれば消える可能性がありますから。

 ネット応募だけでは不足なら郵送や持ち込みを認めればよいのでしょうか。
 「幅広く募集」する以上は、相当数の応募があると見込んでいるはずです。
 現実的に郵送や持ち込みを受け付けるのは不可能でしょう。
 ネット応募は、最も幅広く募集を掛けられる方法であることは明白です。

「既存の書体を使ってはいけないのか?」は知識不足?認識不足?

 番組内でもこの疑問にはデザイン学者から説明がありました。
 「フォントは権利がある」
 「許可なく商業利用できない」

 「デザイン業界では当然」とされましたが、広く一般的な知識です。
 「MSゴシック」や「Meiryo」はフリーフォントではありません。
 フォントに権利があることを知らなかったのでしょうか?
 それとも、権利があっても使って構わないと思っていたのでしょうか?

タレントは「一般国民」なのか?

 番組に出ているタレントは「一般国民」だから知らなくて当然なのか?
 そのような擁護はまったく当たりません。

 テレビ番組はコンテンツであり、そこには各種の権利が発生します。
 つまり、タレントはコンテンツを制作する側の人間です。
 エンブレムか、映像かの違いはあれど、デザイン側の人間なのです。

 彼らの映った番組を無断でネットに上げたり使用すれば著作権侵害です。
 「一般国民」より遥かにデザインや権利に近しい人間たちです。

 さらにはテレビ番組を制作しているスタッフはプロフェッショナルです。
 画面内に企業ロゴなどが映り込まないよう細心の注意を払っています。
 権利関係には非常にシビアな業界の最前線にいる人達です。

 彼らをして、この程度のことを知らないはずがありません。
 となれば、無知な「一般国民」を「演じた」ということになります。

なぜ、あまりに無知な苦言が呈されたのか?

 ワイドショーは視聴者の「共感」で成り立っています。
 タレントが驚きながら疑問を呈して、専門家が解説して理解する。
 その構図を見ながら、視聴者もまた同じように納得するのです。

 そのため、タレントには「驚きながら疑問を呈する」役目があります。
 例え、本人が理解していることでも「無知を演じる」ことが役目です。
 となれば、無知な「一般国民」を演じるのが今回の仕事です。

 しかし、タレントの演じる無知な一般国民が「無知過ぎた」のです。
 それがゆえに批判を受けることになってしまいました。

 タレントもデザイン側の人間であれば「上級国民」になります。
 上級国民が一般国民を演じたところ「無知過ぎた」のが今回の構図です。
 結局、批判を受けたエンブレム撤回会見とまったく同じです。
 「上から目線」で下々の者を演じるからこうなったのです。

「和紙の感覚も出したい」は素の無知かも?

 中には「素」の無知も混ざっていたようです。
 「和紙の感覚も出したい」は恐らくは「本当の無知」です。

 これを言ったのはコメンテーターの大谷昭宏氏です。
 本来、コメンテーターは「解説役」を務めるはずです。
 それが専門外の話題で、疑問を呈する側になり「素」が出たのでしょう。

 大谷氏は元ジャーナリストで70年の人生経験を持ち、知名度も高い人物。
 そんな人が、「和紙の感覚を出すならパソコンの画像で出さなければならない」のがわからなかったのでしょうか。
 採用されたら、すべてのエンブレムは和紙製にする気なのでしょうか。

 ただ、彼の発言のお陰で「演技臭」が抜けた側面はあります。
 もしかしたらタレント陣含めて、全員「素」の無知だったのかも?

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