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「低所得年金者に3万円給付」は「最低賃金1千円」とセットなのか?

time 2015/11/25

「低所得年金者に3万円給付」は「最低賃金1千円」とセットなのか?

 政府は補正予算案で低所得の年金受給者に3万円を給付する方針を固めました。
 これが「選挙前のバラマキ」と批判の声が上がっています。
 特に若者世代からは強い反発がみられます。

 「また高齢者優遇か」「それより子育て世代を支援しろ」
 若者世代の反発は、世代人口が多く投票率も高い高齢者が常に優遇されていると感じることを不満としたものです。

 しかし、首相は経済諮問会議で「最低賃金1千円」の目標を示しました。
 現役世代には、賃金上昇で支援しようと受け取ることもできます。
 この両輪で高齢者も若者も「1億総活躍社会」となるのでしょうか。
 掘り下げて読んでみましょう。

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低所得年金者に3万円給付する目的とは?

 安倍首相は「次は経済だ」と公言しており、経済政策を重視しています。
 スローガンが「1億総活躍社会」ですが、1億ですから高齢者も含みます。

 これからさらなる景気回復を目指すのは当然のこと。
 景気回復で現役世代は賃上げが発生し、収入増が見込まれます。
 しかし、年金受給者に賃上げはなく恩恵は受けられないのです。

 そこで出てきたのが低所得の年金受給者に3万円給付する政策です。
 景気回復には物価上昇が伴うので、その補てん措置とも取れます。
 物価は上がっても年金受給額は上がらないので仕方ありません。

最低賃金1千円の目的とは?

 景気回復すれば現役世代は収入増が見込まれます。
 しかし、見込み薄なのは非正規雇用の現役世代です。
 理論的には人手不足にならない限り、非正規雇用の賃金は上がりません。

 そこで、最低賃金を上昇させることで非正規雇用の賃上げを目指すのです。
 景気回復で物価上昇しても、賃金据え置きでは苦しくなるだけですから。

 ちなみに、正規雇用の賃上げは昨年から企業に改善を求めています。
 大企業から賃上げして、トリクルダウンを狙っています。

すべては景気回復を見越してのこと?

 日本はデフレ下にあるので、景気回復にはインフレが必要です。
 インフレとは簡単にいえば物価上昇するということ。
 物価が上昇すれば、支払いも増えますが、収入も増えます。
 結果的に、出入りのお金が大きくなり経済は好転するのです。

 その際に、支払いは増えるが収入は増えない人はたまりません。
 それが年金受給者であり、非正規雇用だということです。
 高所得の年金受給者は、いまのままがんばってくださいということです。

 あとは肝心の景気回復がうまく行くないと、取らぬ狸の皮算用です。
 外堀をしっかり埋めてくる辺り、期待しても良いのでしょうか。

現役世代の不満も当然?あとは選挙に行くしかない!

 それでも現役世代としては年金受給者へのバラマキは気になるところです。
 払う年金は増え続け、受け取る年金は減り続けているのですから。
 その状況で年金受給者に給付金となれば、一言物申したくなるというもの。
 高齢者優遇の言い分も外れてはいないと思います。

 その根本的な解決策は「選挙に行くこと」です。
 白票でも良いのです。
 選挙に行けば、投票率は上がりますから。

 政治家は落選すれば無職ですから、何としても票が欲しいのです。
 世代人口が多く、投票率も高い高齢者層に媚びるのは当然のことです。

 しかし、若者世代の投票率が上がれば状況は変わります。
 「将来性」まで見越せば、若者世代の支持は重宝されます。
 若者世代の投票率が上がれば、政治家は若者向けの政策を考えるのです。

 一人ではできませんが、皆でやれば力になる。
 選挙、行っときましょう。 まだ、先ですけど。

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