ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

火星の衛星フォボスとダイモス 星の名となった神々の話

time 2015/11/21

火星の衛星フォボスとダイモス 星の名となった神々の話

 火星の衛星フォボスが崩壊し始めているとNASAが発表しました。
 フォボスは火星との距離が近く、静止軌道の内側の軌道を回っています。
 そのため、潮汐力でいずれは崩壊するといわれていました。

 フォボスの公転周期はわずかに7時間40分。火星の自転周期は25時間。
 そのため、火星上から見るとフォボスは1日に2周します。
 しかも、西から上がって東へ沈むのです。

 火星に移住したら、空はフォボスが忙しく動き回っているのでしょう。
 そんなフォボスとダイモスの名前の話です。

sponsored link
火星の息子たちの名前がつけられた2つの衛星

 火星は「マーズ」「マルス」というのはご存知の方も多いでしょう。
 ローマ神話の戦の神の名で、ギリシア神話では「アレース」です。

 フォボスとダイモスは1877年に立て続けに発見されました。
 そのため、「アレース」の息子たちの名が付けられました。

 フォボスは混乱、狼狽、恐怖を表わす神でフォビア(恐怖症)の語源です。
 ダイモスは恐怖も表わす神です。
 戦の神の息子たちが「恐怖」を表わす神だというのは、意味深ですね。

 ちなみに、もう一人兄弟がいます。
 ハルモニアーといい、調和を表わす女神です。
 もし、もうひとつ衛星が発見されればハルモニアーになったのでしょう。

フォボスとダイモスの母親はアフロディーテ

 フォボスとダイモスは、アレースとアフロディーテの子供です。
 アフロディーテは愛と美の女神ですが、金星の女神でもあります。

 火星がアレースで、金星はその妻のアフロディーテ。
 火星と金星の間にあるのは、地球と月です。
 本当は、地球と月こそ、フォボスとダイモスの名に相応しいのやも。

 アフロディーテは炎と鍛冶の神ヘパイストスの妻ともされています。
 ギリシャ神話の恋愛は自由なので、真面目に追っても仕方がありません。

フォボスは崩壊したらどうなるのか?

 崩壊したフォボスは質量を失い落下が加速して火星に落ちます。
 あるいは崩壊したまま軌道上で安定するかも知れません。

 そして、粉々になったフォボスの塵は軌道上に残り続けます。
 いずれは、火星の環となるとみられています。

 もしもそれまでに火星移民が可能になっていれば。
 すばらしい天体ショーが見れるかも知れません。

sponsored link

down

コメントする