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政権を取ると公約を破る政治家たち 野党再編の鍵は「現実路線」?

time 2015/11/19

政権を取ると公約を破る政治家たち 野党再編の鍵は「現実路線」?

 民主・岡田代表は、安保法制に反対し「憲法違反」だと叫び続けました。
 しかし、与党時代に集団的自衛権を容認する発言をしてたと指摘を受けます。
 ジャーナリストの櫻井よしこ氏にも指摘を受け、苦しい言い訳をしました。

 沖縄の基地移設問題では、社民党が強烈な批判を繰り返しています。
 しかし、20年前に基地建設のため沖縄知事を提訴したのは村山首相です。
 政界引退したとはいえ、70年談話などで発言が注目を浴びています。
 その村山氏の過去が、社民党に冷や水を浴びせているのです。

 なぜ、野党は政権を取ると公約を破り主張を曲げるのでしょうか。
 それでは「政権を取ることが目的」と批難されても仕方がありません。
 現在の、自民一強、野党支持が広がらない原因につながっています。

 2016年の選挙は衆参同時選挙という声も挙がりはじめました。
 数ヵ月後には政権交代が問われる選挙戦に突入する可能性も出てきました。
 野党再編の鍵は「現実路線」にあるのでは?

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「単なる批判政党」ではダメならどうするの?

 民主党の細野政調会長、長島副幹事長、馬渕選対委員長との対談の場。
 長島氏は「単なる批判政党」と自党批判を行いました。
 安保関連法制で対案を出さなかった判断を責めたものです。

 「何でも反対」は野党の存在感アピールには非常に良い作戦です。
 政府との対決の構図はわかりやすいし、同調者と高揚感を共有できます。
 しかし、エスカレートすると現実離れし辻褄が合わなくなります。

 「対案を出す」というのが非常に重要です。
 但し、政権交代し与党となれば、それを実行する責任が伴います。
 「批判」は責任が伴わないため、何でもありです。
 「対案」は責任が伴うため、「現実路線」にせざるを得ません。

国民連合政府で連立政権を狙う共産党の「現実路線」は?

 野党結集を旗印に情熱的に国民連合政府構想を進める共産・志位氏。
 共産党は安保法制反対どころか、自衛隊の存在も否定しています。
 国民連合政府では、その主張を「脇に置く」ことを明言しています。

 自衛隊解隊を掲げたら、どの野党とも連携できないのを知っています。
 裏を返せば、共産党支持者以外は自衛隊否定を支持していないのです。
 政権に名を連ねるには旗を降ろさざるを得ない。
 それが共産党の「現実路線」でした。

 他にもTPPや基地問題など多くの相容れない政策があります。
 志位氏は、暫定としながらも譲歩する姿勢を示しています。
 本気で政権交代を目指すなら「現実路線」に転じなければ無理なのです。
 翻って、理想に固執する政党に、政権交代はできないということです。

野党再編のスローガンは誤っている?

 国民連合政府も含め、野党再編のスローガンは「安保法制撤回」です。
 しかし、「現実路線」を取るためにはこのスローガンでは厳しいです。

 安保法制を撤回するればアメリカとの関係は悪化します。
 日米離間となれば中国は南シナ海で堂々と領有権を主張します。
 その結果、日米の介入を歓迎していた東南アジアの不興を買います。
 東南アジアとの関係悪化で経済が不況になる可能性が高いです。

 この未来が見えているのに「安保法制撤回」を推進できるでしょうか。
 当然、支持者はいるでしょうが、有権者の過半数を取れるかという話です。

 国防や外交などは、政権交代によって容易に覆せるものではありません。
 相手がいることですから、ぽんぽんと変更しては信用されませんから。
 「安保法制撤回」がスローガンでは、政権交代は難しいのです。

 もっと、経済や福祉、構造改革などで「違い」を見せるべきです。
 それではインパクトに欠けるのは仕方がありません。
 強い印象を与える批判ばかりを繰り返したのは野党なのですから。
 国民はずっとそれに晒されることで、刺激に慣れてしまったのです。

民主党に期待できるのか?できないのか?

 民主党は政権交代可能な「現実路線」の政党として成立しました。
 自民党に近い政策が民主党から出てくるのは当然のことです。
 「現実路線」はなんでもありの理想と比べて選択肢は幅広くありません。

 ただ、安保関連法制で民主党は「違い」を見せることに固執しました。
 内閣支持率が下がっても、民主党支持は横ばいですから気持ちはわかります。
 しかしその結果、単なる批判政党になり下がってしまったのです。

 民主党内に安保関連法制に異なる意見があることも事実です。
 政治には経済や福祉など多くの議題があり、民主党の所属議員数も多い。
 すべての政策で全会一致で意見統一することは現実的に無理でしょう。

 しかし、それで対案が出せない理由なら「バラバラ」の印象は拭えません。
 肝心な時に対案が用意できないのは政治力が弱い政党だということです。
 そして対案なくして政権交代なしです。

 民主党が「バラバラ」が原因で対案路線に転じることができないのなら。
 一度、党を割って出直す必要があるのではないかと思います。

やってはいけないウルトラC

 民主党は「対案+批判」というウルトラCをやったこともあります。
 与党の出した法案に、民主党が反対し修正案を提示しました。
 与党が修正案を受入れることを決めると、民主党がそれに反対したのです。

 もはや批判政党の極みです。
 昔の話ですから、今はそんなことはないと信じたいですが。
 そんな黒歴史もある民主党は、解党して新党立てた方が良いのでは?

 ちなみに、2006年のことで、法案は「共謀罪」でした。
 テロ対策として、再び「共謀罪」に焦点が当たり始めていますね。

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