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EUが集団的自衛権発動!イスラム国へEUが反撃! これが集団的自衛権の力か?

time 2015/11/18

EUが集団的自衛権発動!イスラム国へEUが反撃! これが集団的自衛権の力か?

 欧州連合(EU)はフランス政府の要請を受け、集団的自衛権を発動しました。
 EU加盟国がイスラム国への空爆に参加するなどの支援が可能となります。

 集団的自衛権は日本の流行語大賞にノミネートされるほど注目を集めました。
 沈静化しつつあったものの、EUの発動で再度注目が集まりそうです。

 日本では賛否両論あって議会も周辺も激しいせめぎ合いとなりました。
 EUの集団的自衛権発動は、貴重な教訓となりそうです。

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集団的自衛権の発動は防衛戦争の枠を超えるのか?

 日本の安保関連法制は、厳密な集団的自衛権の行使ではありません。
 さらに「3要件」という制限を加えた、厳しいアレンジ版です。
 「3要件」を加えた理由は、自衛戦争の枠を逸脱する危険があるから。

 今回のフランス以外のEU諸国は「国家存立の危機」あるとはいえません。
 それでも、フランスの要請に応え集団的自衛権を発動しました。

 集団的自衛権行使に反対し「3要件」を加えさせた反対派からみれば、素のままの集団的自衛権を発動したEUは「侵略戦争」をすることになるのでしょうか。
 世界がフランスの対テロ戦、EUの集団的自衛権発動をどう評価するのか。

 防衛戦争の枠を超えないと判断されれば、日本の反対派は世界的に異質な主張をしている勢力になるということを意味します。

フランスへの攻撃にEUが反撃するという抑止力

 集団的自衛権の発動で注目されるもうひとつは抑止効果です。
 フランスへ攻撃すると、EUが総出で反撃してくる。
 これは、攻撃する側にとって脅威となるのは間違いありません。

 それを理解しているから「全会一致」で支援を表明したのでしょう。
 「イスラム国」だけでなく、全世界への警告と意思表明です。
 EU加盟国のどこを攻撃しても、EU全体が反撃するのです。

フランスの本気度と受け入れたEU

 フランスは対テロ戦を本気で戦おうとしています。
 国家非常事態宣言を発令し、その期間を3ヶ月間に延長しました。
 異例の上下院合同議会を開き「戦争状態にある」と宣言しました。
 そして、EUへ集団的自衛権の行使を要請し認めさせました。

 断固としてテロを許さないという、言葉を行動に移したのです。
 これで成果が伴えば、集団的自衛権は対テロに有効という見方もできます。

 制度はあり手続きも踏んで、あとは「運用」です。
 フランスとEUの対テロ戦は、これから始まります。
 日本の安保熱も高い状態ですから、しっかり分析していきたいものです。

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