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また「憲法違反」? 臨時国会を巡る「憲法の政治利用」にうんざり?

time 2015/11/13

また「憲法違反」? 臨時国会を巡る「憲法の政治利用」にうんざり?

 「臨時国会を開かないのは憲法違反だ!」と野党が反発している問題。
 安倍首相と谷垣幹事長は臨時国会召集を見送ることを決定しました。

 理由は総理の外交日程と予算案策定の繁忙期が重なること。
 野党側はTPPなどの問題が山積みとして、臨時国会の召集を要求しています。

 ここで持ち出されているのが「憲法違反」という批判です。
 憲法53条では衆議院議員の4分の1以上が求めれば、内閣は招集しなければならないとされています。それに違反しているというのです。

 安保法制以来、日本の野党はすぐに憲法を持ち出します。
 それも、明確な憲法違反ではなくても「憲法違反」と国民を煽る。
 今回もそんな野党の安倍首相イメージ悪化戦略が透けて見えます。

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臨時国会を召集しても実利はあるのか?

 野党の求めに応じて臨時国会を召集して何を話し合うのでしょうか。
 まず、首相は外交で日本を離れるので在籍しないことになります。
 首相不在の国会で、野党は満足するのでしょうか?

 首相不在を「国会軽視」と糾弾するのは目に見えています。
 それでは、安倍首相に外交に出るなということでしょう。
 では、これからの外交予定より国会は重要なのかという話になります。

 11月15日、16日はトルコで主要20カ国・地域(G20)
 11月18日、19日はフィリピンでアジア太平洋経済協力会議(APEC)
 11月21日、22日はマレーシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)
 個別でプーチン大統領、オバマ大統領との首脳会談も予定しています。

 これらの予定を蹴って、国会に参加せよということでしょうか。
 どちらが国益に適うかは自明のことです。

 憲法とは日本人を守るためにあるもの。
 憲法を原理主義的に守って、国益を損ね、日本人が損しては本末転倒です。
 憲法原理主義者は、憲法学者だけで十分です。

臨時国会で何を議論するのか?

 野党側は「議論不十分」としてますが、何が不十分かは不明瞭です。

 民主・徳永エリ参院議員がTPPについて1時間も国会で質問を繰り広げました。
 しかし、甘利TPP担当相と安倍首相に勉強不足を指摘され一蹴。
 そのことがニュースにもなりました。

 予算案策定の時期に重なることは野党側には好都合でもあります。
 予算案が期限までに通らないと、内閣を批判する材料になるからです。
 そのため、予算とは関係ない質疑で時間稼ぎをするのが野党の常套手段。
 平たく言えば、作業の邪魔をする「嫌がらせ」です。

 憲法を持ち出してまで開催する臨時国会で何を議論したいのか。
 いくつもの首脳会談をやめさせてまで首相を出席させたいのか。
 野党のやろうとしていることは、憲法の政治利用、国益を損ねています。

与党は「やらない、とは言っていない」のだが?

 与党側は年明けに通常よりも早めに国会を召集することで調整しています。
 何も、野党の要求を完全無視しようというのではありません。
 政府は、国会に法案を審議してもらう立場でしっかり配慮しています。

 ただ、年明けになれば臨時国会ではなく、前倒しの通常国会となります。
 「臨時国会」は召集されないので、憲法違反の指摘も外れてはいません。
 呼び名の問題だけで、会期が確保されるのであれば問題ないはず。
 本当に、議論する時間が欲しくて臨時国会を求めているのであれば。

 原理主義的に考えると、憲法53条は開催時期の規定はありません。
 「やる、とは言ったが時までは指定していない」というのも可能ということ。
 臨時国会の「臨時」の名にこだわるなら、与党は反論も可能です。

 このような実のない名だけのやりとりは誰が喜ぶのでしょうか。
 「憲法違反」の煽る野党と、嬉々として見出しに載せるマスメディア。
 それを読んで「また安倍が憲法違反か」と思いこむ一部の国民。
 それが野党側の狙いなのは明らかで、完全に国民を馬鹿にしています。

 くだらないイメージ低下戦略はやめて頂きたいです。
 そして、憲法の馬鹿馬鹿しい政治利用も。
 その方が、遥かに憲法を軽視しているのではないでしょうか。

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