ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

国民連合政府は安保廃止だけの暫定政権ではない? その他政策も調整か?

time 2015/11/11

国民連合政府は安保廃止だけの暫定政権ではない? その他政策も調整か?

 共産・志位氏が掲げる野党結集の政権交代を目指す「国民連合政府」構想。
 基地移設問題、TPP、消費税なども、政策調整が可能だと発言しました。

 「国民連合政府」は安保法制廃止と集団的自衛権容認の閣議決定撤廃が目的。
 それだけに的を絞り、各党の主張の違いは脇に置いて結集しようという構想。
 そして、目的達成後は速やかに解散・総選挙を行うというものでした。

 それが、安保関連法制以外の政策調整にも意欲をみせる。
 意味するところは、連立での長期政権ということでしょうか。

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国民連合政府の最大の欠点、政治空白への回答か?

 国民連合政府は安保法制廃止を「一本釣り」することを目的としていました。
 そうでなければ、共産党と民主党が手を組むなどありえないからです。
 しかし、「一本釣り」には大きな欠点、政治空白があります。

 他の政策を棚上げにすれば、政権奪取後もそれらの政策は進められません。
 安保法制廃止までに最短でどれだけの時間が掛かるというのか。
 その間、日本政府のその他の政策決定がすべて停止するのは政治空白です。

 その欠点に対し、今回の志位氏の発言はひとつの回答を示しています。
 その他の政策についても、調整を行い合意できるであろうというもの。
 現実的な選択ではありますが、実現が現実的かは難しいところです。

政策調整は国民連合政府を破壊する可能性もある?

 安保法制廃止に的を絞ったのは2つの理由があったからだと思われます。
 ひとつは、選挙戦の争点をひとつにすることで票を集めやすいから。
 ふたつめは、安保法制廃止が野党の共通政策となりやすかったから。

 しかし、その他の政策も調整するとなると事態はだいぶかわります。
 選挙戦の争点が他の政策にも飛び火します。
 例えば、国民が大きな関心を寄せる問題に経済があります。

 安保法制ひとつで戦うなら、経済を争点から外すができるかも知れません。
 しかし、政策調整をするならば、経済政策も争点のひとつになるでしょう。
 アベノミクス以上の経済政策を打ち出せないと選挙に影響が出ます。

 そして、その政策調整がまた難易度が高いです。
 打倒自民党で野党が合意することはできても、ではどう政治を行うかで合意するのは無理ではないかと思います。

なぜ今、それを言うのか?

 安保法制廃止の一本を旗頭にしてきた国民連合政府。
 なぜ、それが他の政策調整に言及するのか。

 良く取れば、現実味が増したから構想から手段に移ったのでしょう。
 政治空白を作るのが目に見えていては、選挙で勝てません。
 だから真っ向正直に欠点を認めて、補強を図ろうということです。

 悪く取れば、色よい返事をしない民主党にすり寄ったのでしょう。
 他の政策の違いで反発する勢力に対し、譲歩するためともいえます。
 何せ、志位氏の国民連合政府に掛ける情熱は並大抵ではありませんから。
 ただ、それをやると今度は共産党が崩壊するかも知れません。

 志位氏のなりふり構わぬ国民連合政府の実現への情熱。
 まだまだ、熱い闘いは続きそうです。

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