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謎のエンジン「EMドライブ」実現か? 月まで4時間、アルファ・ケンタウリまで100年?

time 2015/11/09

謎のエンジン「EMドライブ」実現か? 月まで4時間、アルファ・ケンタウリまで100年?

 物理法則を無視した、原理不明の謎のエンジン「EMドライブ」
 理論は無視され、中国の実験は検証不足とされ、似非科学とされてきました。
 しかし、NASAが検証不足を補完する実験を行うと、結果は成功だったのです。

 「EMドライブ」が実用化されれば、宇宙航行は劇的に短縮されます。
 月軌道まで最短記録は9時間でしたが、それが4時間に。
 火星までは8ヶ月だったのが、70日に。
 アルファ・ケンタウリまでは一万年だったのが、100年に。

 一気に星間航行の現実味が高まりました。
 しかし、原理は謎というのが気になるところ。
 まだまだ実験結果を懐疑的に見ている学者は大勢います。

 この「EMドライブ」が実現したらどうなるのでしょうか。

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ボイジャーを追い越す日は近い?

 1977年に打ちあげられたボイジャー1号は、現在は太陽系外を進んでいます。
 このボイジャーも、いずれは科学の進歩で追い越すと言われていました。
 しかし、40年近く経った今もボイジャーを追いかけるロケットはありません。

 ボイジャーは現在、地球から200億kmの彼方を進んでいます。
 その速さは時速6万kmで、マッハ50です。
 「EMドライブ」を使えば、そのボイジャーを追い越すことも出来るでしょう。

 アルファ・ケンタウリまではおよそ4.3光年で、kmにすると40兆kmほど。
 それが100年だというのですから。
 ボイジャーがまっすぐアルファ・ケンタウリへ向かっても7万年掛かります。

「EMドライブ」のすごさは速さだけではない?

 EMドライブは推進剤を用いず、マイクロ波の反射で推進力を発生させます。
 そのための電気エネルギーは太陽光発電でまかなえるということ。
 つまり、大量の燃料を搭載する必要はないわけです。

 半永久的に加速し続けられるということは、「航路」も変わります。
 従来のロケットは推進力を失わないために他の星の重力を利用します。
 これをスイングバイといって、距離は遠回りしても遠くまで行けるのです。
 しかし、半永久的な推進力があれば最短距離を行くこともできます。

 何より、地球を脱する宇宙速度に達するためのコストが少なく済みます。
 これまで燃料を搭載していた分だけ軽くなるということ。
 それは、他の物を載せられるようになるということ。
 例えば、人間と食料とか。

 夢のようなエンジンですが、この推進剤いらずというのが問題です。
 それこそが物理法則の「運動量保存の法則」に合致しないのです。

本当にすごいのは物理法則が通用しないこと?

 EMドライブの原理は学者が考えても謎のままですから解明はこれからです。
 しかし、「運動量保存の法則」といえば高校レベルの基礎的な物理法則。
 それが法則として成り立たない実験結果というのは、すごいことです。

 タイムマシンや瞬間移動装置など、実現不能とされるものがあります。
 その「実現不能」の根拠は物理法則です。
 物理法則が覆される可能性を考慮したら、できないものはありません。

 EMドライブはその前例となりうるのです。
 世界中で物理法則の「洗い直し」が始まるかも知れません。

 かつて、ニュートンの物理法則はアインシュタインが覆しました。
 今も、新たな「物理法則」が誕生する瞬間に立ち会っているのかも。
 未来が楽しみで仕方がありません。

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