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中台の歴史的な首脳会談が開催 いまさら聞けない中台問題を3分で説明!

time 2015/11/08

中台の歴史的な首脳会談が開催 いまさら聞けない中台問題を3分で説明!

 中国・習金平国家主席と台湾・馬英九総統が首脳会談を行いました。
 中国と台湾は、「中台問題」「両岸問題」と呼ばれ火薬庫とされてきました。
 長年、中国は台湾を国家として認めず中国の一部としています。
 対して、台湾は独立国を主張しています。

 首脳会談を行うということは台湾を国家として認めるということ。
 とは、簡単にはいきませんが、一歩踏み込んだことは間違いありません。
 某かの急速な進展があるやも知れません。

 さて、急に注目度が高まってきた中台問題。
 よくわからないという方に、簡潔にまとめて説明します。

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台湾と中国は別の国なのか?

 台湾は「中華民国」という政府によって統治されています。
 便宜的に、中華民国のことを「台湾」としてます。
 一般にいう中国は「中華人民共和国」ですから、これだけ見れば別の国です。

 台湾は資本主義・民主主義であり、日本と価値観を共有しています。
 中国はご存知の通り、共産主義・一党独裁政治で日本とは異なります。
 しかし、中国は台湾を「中国の一部」として国家として認めていません。
 扱いとしては非支配地域であり、韓国と北朝鮮の関係のようなものです。

 ちなみに、日本は台湾を国家として認めていません。
 台湾を国家として認めると、中国と国交が結べなくなってしまうのです。
 大国となった中国と国交が結べないのはどの国も痛手です。
 いまや、台湾を国家として承認しているのは20ヶ国程度になっています。

 ちなみに、FIFAは台湾を中国とは別の代表として扱っています。
 そのせいで、W杯のときに「世界地図の中国と台湾の色が違う」として問題視されたこともありました。
 台湾を国家とするかは、それぞれの国や組織により異なるのです。

台湾と中国はなぜ分かれたのか?

 単純に内乱です。国共内戦と呼ばれています。
 太平洋戦争前から、中国本土は中華民国が統治していました
 当時の台湾は日本領ですから、台湾は含まれません。

 それが太平洋戦争の中で共産主義勢力が台頭してきます。
 有名な毛沢東さんです。
 そして中国内で共産主義勢力と政府(中華民国)も対立します。

 ただ、国内で争っては共通の敵・日本に勝てません。
 中国政府と共産主義勢力は手を結んで、日本と戦い始めます。
 そして、終戦。当然のように、両勢力の内乱が始まります。

 結果と、勝利した共産主義勢力が中国を支配します。
 負けた中華民国は日本が敗戦で放棄した台湾へ逃げ込みます。
 こうして、台湾と中国は分かれたというわけです。

中台問題の解決方法は?

 中国は当然、台湾占領のために攻め込みます。
 1950年代のこと、これを台湾海峡危機と呼びます。
 なんとかアメリカや日本が介入して、全面衝突を回避させました。

 それ以降、中台問題は表立った解決に向けた動きはありません。
 台湾政府も、独立派、親中派が次々に総統となり、民意も揺れています。

 世代交代が進み中国人ではなく「台湾人」と認識する人が増えて来ています。
 時間が経つほど、「ひとつの中国」に戻ることは難しくなりそうです。

 かつては中国は発展途上国を標榜し、今でも農村部の発展度は低いです。
 対して台湾は「アジアの四小竜」と呼ばれ、経済力は先進国クラスです。
 それが、中国の高度成長で急激に追いつき追い越したのが最近の話です。

 人口比的に台湾が中国を吸収することはできません。
 しかし、経済力で上位にあった台湾が中国に吸収されるのもありえません。
 その経済力が、逆転したことで「ひとつの中国」の可能性が出てきています。

 日本の感覚では、民主主義を捨てて一党独裁政治に転換するのは多くの人が受け入れ難いと考えるのではないでしょうか。
 台湾も同じであれば、まだまだ容易には解決しないことは間違いありません。

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