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次世代ディスクはテラ時代へ DVDの400倍の記憶容量を開発 

time 2015/11/06

次世代ディスクはテラ時代へ DVDの400倍の記憶容量を開発 

 東京理科大などがDVDの400倍の記録用ディスク技術を開発したと発表しました。
 その容量はDVDと同じ大きさで2テラバイト。
 「ホログラムメモリー」という技術で実現しました。

 今後はドライブ装置の開発企業を募り製品化を目指すそうです。
 データセンターのハードディスクの代替も視野に入れているとか。
 3年後の製品化を目指すというから、近い未来に実現するのでしょう。

 テレビ台に大量のDVDを収納している方々には朗報です。
 なにせDVD400枚分が1枚に収まるというのですから。
 映像が8kになればDVDで足りないことは明らかでした。

 しかし、技術はできても商品化の壁は高いです。
 Blu-rayが普及するまでの過程から学ぶことができます。

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次世代ディスクの肝は参入企業?

 次世代ディスクを普及させるためには、参入企業が重要です。
 製品化を目指すためにドライブ装置の開発企業を募るとしています。
 Blu-rayではSONYや松下がドライブ開発を担い普及に努めました。

 重要なのはドライブ開発企業だけではありません。
 映画やドラマなどの映像提供企業の参入も必要です。
 仮に彼らがBlu-rayやDVD1で十分と考え、ソフトを発売しなければドライブも次世代ディスクも普及しないのです。

 Blu-rayの闘いもまさにそこがポイントでした。
 対抗馬に HD DVD があり、米国映画産業がそちらに参入したのです。
 異なる規格のシェア競争は、ビデオのVHSとベータの時代からあります。

 結果的にBlu-rayは勝利を納め、HD DVDは撤退していきました。
 次世代ディスクもそうしたシェア競争に晒される可能性があります。
 その競争で勝つための武器も備える必要があります。

記憶容量以外に求められるスペックとは?

 では、記憶容量の多さ以外に求められるスペックとはなんでしょう。
 Blu-rayがHD DVDに勝利した決めてとなった強みがあります。
 ・コピープロテクトが優れていた。
 ・規格統一が早かった。

 これらを受け、早々に参入企業の支持を集めることができました。
 ・ドライブ装置の開発企業
 ・ゲーム機の開発企業(SCEのPS3)
 ・ビデオレンタル業界
 ・米映画業界は2つに割れてシェア争いへ

 ただ記憶容量が膨大であることだけではシェア獲得は保証されません。
 関連企業、関連業界との関係性の上にシェアは確立されます。

 さらには、ドライブの価格、媒体の価格なども普及に影響します。
 技術的に困難か、高価な部品を必要としないか、部品数を抑えて生産ラインに乗せやすいか、一般家庭で故障しない耐久性はあるか、必要な要素は盛りだくさんです。

データセンターへの利用はポイントになる?

 データセンターでの利用を想定するなら、幅は広がります。
 現在はクラウドが普及してデータ量は増える一方です。
 逆に端末の記憶容量は、テラバイトレベルは必要ないのでは。

 記憶容量が膨大なら逆に一般家庭で量は必要ありません。
 それは大量生産のラインに乗せづらいということ。
 しかし高価では普及しないというジレンマがあります。

 すると、大量販売のポイントはデータセンター利用。
 クラウド業界やネット業界の参入が重要になってきます。

対抗馬は登場するのか?

 Blu-rayのシェア争いのように対抗馬がいると戦いが始まります。
 しかし、対抗馬がいなければ参入促進の営業活動は弱くなります。
 普及が遅れたり、価格が高いままだったり、ということが考えられます。

 とはいえ、争いが始まれば誰でも勝つ側のドライブが欲しいところ。
 それを見極めるまで待つか、リスク承知でどちらかを買うか。

 どちらが一般利用者にとってメリットがあるかは微妙なところです。
 3年後といえばすぐ先の未来、シェア獲得までの過程も楽しみです。

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