ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

核禁止決議案にみる日本の立場の変化 核武装論を解禁すべきか?

time 2015/11/04

核禁止決議案にみる日本の立場の変化 核武装論を解禁すべきか?

 国連総会で核兵器の禁止と根絶に向けた法的枠組み作りを呼び掛ける決議案が、賛成多数で可決しました。
 しかし、反対・棄権した国が「核保有国」であることが注目されています。

 日本も「保有国と非保有国が協力し核軍縮を進めるという立場と整合しない」として棄権しました。
 アメリカの核の傘を意識したと憶測されています。

 また、日本が提出した核兵器全廃を目指す決議案も可決されました。
 こちらも主要な「核保有国」は反対・棄権に回りました。

 核廃絶の姿勢で当選したオバマ大統領の米国も棄権に回り、一歩後退。
 冷戦の終結で核廃棄に向かうと思われた世界は、核拡散へ向かっています。
 核禁止決議案にみる少し先の未来は、どうなっているのでしょうか。

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国連総会で核「特権」が明確になった?

 イランで核開発問題が初めて平和的解決をみたのは今年のこと。
 平和的方法による核根絶の可能性という新たなページを開いてくれました。

 しかし、核保有国は他国に核開発の停止を求めても、核を手放す気はない。
 そんな「傲慢」が顕著になったのは否めません。

 核保有、核開発は「早い者勝ち」の特権ということが明確になりました。
 パキスタンやイスラエルなど、核開発を強行した国には強くは出ない。
 イランや北朝鮮など、まだ「開発中」の国には経済制裁など強く出る。
 核兵器の保有が、外交上の強さであることは明白です。

 持とうとすれば強烈な妨害を受ける。
 持ってしまえば妨害はぱったりと収まる。
 北朝鮮がどれだけ制裁を受けても、核開発を強行するのも頷けます。

 核保有国とは「特権保有国」です。
 特権を保有する国が増えては「特権」の価値が薄れるので邪魔をする。
 自分達だけが「特権」を有したいというだけのこと。

 イランの核合意で意識が変わるかと思えば、残念な結果に。
 核不拡散には積極的でも、廃絶の期待は薄いという状況です。

唯一の被爆国である日本だが?

 日本は「唯一の被爆国」として核廃絶の最先端を走っていました。
 しかし、そろそろ意識改革を必要としている時期かも知れません。

 日本の平和を憲法9条が守っているという人は置いといて。
 自衛隊が日本の平和を守っているのか、在日米軍が守っているのか?
 大きな視点では「アメリカの核の傘」が守っているといえます。

 冷戦時代に極東の橋頭保となった日本。
 何度も核兵器の持ち込み疑惑があったのも、核の傘の証明です。

 しかし、アメリカが世界の警察を放棄し、アジアは日本に任せたい。
 対する中国は核保有国、北朝鮮も核開発を継続中。
 非保有国の日本は通常戦力だけで対等な外交ができるのでしょうか。

 「唯一の被爆国」として核保有国と非保有国の橋渡しをしてきました。
 70年を経た今、核軍縮は進みつつも核廃絶の道筋は一向に見えず。
 核保有国は増え、核保有国を目指す国も増えています。
 何より、日本自身が核抑止力の恩恵を強く受ける立場になりました。

 きれいごとだけでは世界は動かず。
 敗戦国日本のイメージ向上戦略としては、十分に役目を果たしたでしょう。

核拡散が続く中で日本はどうする?

 核保有国は核廃絶をする気がないか、非保有国を介入させる気がありません。
 核軍縮をやるにしても、保有国同士の事情の中で制御して進めたいのです。
 そして、核不拡散の先に核廃絶があるわけではありません。

 これからは、核「特権」を手に入れたい国はますます巧妙になるはず。
 核開発がばれれば強烈な経済制裁、下手すれば武力攻撃が待っています。
 しかし、ばれずに核保有に辿り付ければ誰も手出しはしてきません。

 核保有国と非保有国の橋渡しを自認する日本は存在感を出せていません。
 戦後70年、訴え続けても何ら成果は生み出せず核保有国は増えるばかり。

 いっそ、日本は核保有を目指す方向に転換してみてはどうでしょう。
 高度な技術力、核物質の保有量、ロケット技術に潜水艦技術。
 世界に強烈なインパクトを与えることは間違いありません。

 「核武装論」を本気で論じる。それだけでいいのです。
 核廃絶を本気で目指すなら、この程度はしなければ存在感は示せません。
 もちろん、「良い国日本」アピールでしかないなら不要ですが。

 2015年はイランで歴史的な合意があった年。
 本気で核根絶の方法、そのための日本核武装論を論じてみては。

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