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日韓首脳会談が3年ぶりに実現か? 3年の間にあったこと

time 2015/10/27

日韓首脳会談が3年ぶりに実現か? 3年の間にあったこと

 今年は日韓国交正常化50周年の節目の年となっています。
 しかし、日韓関係は冷え切っており祝賀ムードが盛り上がるはずもありません。
 政治に引きずられるように、民間交流も冷めたまま。

 もう国交正常化50周年は諦めて、10年後に仕切り直した方がいいレベルです。
 その最大の問題点は韓国・朴大統領の反日政策にあります。

 日韓首脳会談が11月初めで調整中で、開催されれば3年ぶりとのこと。
 3年前は日本は民主党の野田首相、韓国は李明博大統領、互いに前政権です。

 韓国大統領は任期初めは親日、支持率が落ちると反日に転じるのが王道。
 ここまで徹頭徹尾、反日を貫いた大統領もいなかったのでは。

 これまでの3年間、日韓首脳に何があったか。
 日韓首脳会談が行われる前に振り返っておきましょう。

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朴大統領と安倍首相は同時期に国家代表となった

 安倍首相が就任したのは2012年12月のこと。
 朴大統領が就任したのは2013年2月のことでした。

 ほぼ同時期に就任した両国首脳は、それ以前は友好が期待されていました。
 日本側は朴大統領を親日大統領と見ていたからです。
 しかし、期待は裏切られ稀に見る「反日」大統領が誕生しました。

 日本の安倍首相は政治思想が右翼的だと就任前からみなされていました。
 第一次内閣で防衛庁を省に格上げしたり、実際に行動にも移していました。

 日本のメディアもこぞって安倍首相を引きずり降ろそうとしていました。
 それに韓国も反応しないわけにはいかない空気だったこともあります。
 そして、韓国大統領は日本以上に世論に過敏でなければ務まりません。

 というわけで、スタートから両国関係は悪かったわけです。
 最初の頃は、「日韓首脳会談がこれだけの期間開催されないのは異例」といったニュースが何度も飛びましたが、それすら誰も言わなくなりました。

「加害者と被害者という立場は、千年過ぎても変わらない」

 朴大統領が就任したわずか4日後、三・一独立運動記念式典がありました。
 ここで朴大統領は歴史的な発言をします。

 「加害者と被害者という立場は、千年過ぎても変わらない」

 この言葉は韓国内で「千年恨」という言葉となりブームとなりました。
 当然、日本でもこの発言は注目され、韓国の反日指向が明確になりました。
 「1000年ということは元寇は?」などのつっこみも数多くされました。

 この発言は政府は取り沙汰していませんが、民間では大ブレークしました。
 特に韓国関連のニュースで「1000年経っても」というフレーズが溢れました。

 しかし、諸外国は好意的に受け取りませんでした。
 70年前の戦争について、いまだに謝罪を要求する韓国を異色とみました。
 世代も変わり未来志向に転換した国から見て「千年恨」は異常な発言でした。

そして始まる「告げ口外交」

 「告げ口外交」は公式な呼び名ではありません。
 朴大統領が他国で日本の歴史認識を批判することから付いた名です。

 韓国文化では、相手の非を第三者にアピールするのが喧嘩の王道だそうです。
 された側も批判し返し、どちらが多くの共感を得たかで勝負が決まります。
 その手法をそのまま外交に持ち込んだわけです。

 2013年5月の訪米でオバマ大統領との会談で日本批判を繰り広げます。
 この時の議題は北朝鮮の核問題ですから、日本に関係ない話ではありません。
 しかし、批判内容は日本の歴史認識が誤っているということ。
 そして、北朝鮮包囲網から日本を外すという内容でした。

 2013年11月からは欧州歴訪が始まります。
 ドイツでも歴史問題を取り上げ、ドイツを見習うべきだとしています。
 イギリスでは慰安婦問題を取り上げ、日本は謝罪する気がないと。
 EUの欧州理事会議長へも慰安婦問題を出し、日本は考えを改めるべきと。

 この後に日本で「告げ口外交」という名付けがあり、知られていきます。
 日本では愚劣な行為という認識ですが、止める手立てもありません。
 ただ、告げ口相手は特に反応を示しておらず成果は上がっていません。

日米韓首脳会談で「無視」するという暴挙へ

 日韓関係は改善するどころか告げ口外交で悪化の一途を辿ります。
 そこに乗り出して来たのはアメリカのオバマ大統領でした。

 アメリカは対中包囲網を作ろうと方針転換をしたばかりの頃です。
 包囲網の主要国である日韓が「冷戦」を繰り広げていては困ります。
 そこで企画されたのが日米韓首脳会談でした。

 会見場は異様な光景となりました。
 中央に座るオバマ大統領は笑顔で「友好」をアピールします。
 安倍首相も韓国語で朴大統領に挨拶をします。
 しかし、朴大統領はそれを「無視」して仏頂面を貫きました。
 さらに握手すらも拒否します。

 友好をアピールする場は、不仲を見せつけただけでした。
 外交上非礼と指摘する声もあり、韓国内でも批判が上がりました。
 オバマ大統領も立つ瀬がなかったことでしょう。

韓国内で沸き上がる日韓外交修復待望論

 2015年になると状況が変わります。
 韓国と並んで反日色を強めていた中国と、日中首脳会談を開催します。
 また、日本は訪米で歓待され日米間の良好な関係を見せつけます。
 さらには安保法制成立で、日米関係は最高に高まりました。

 韓国からすれば大変な事態です。
 足並みをそろえたはずの中国は、日本と接近していきます。
 反対していた日本の安保法制をアメリカは支持します。
 韓国内に孤立感が漂い、朴大統領の外交方針に疑問の声が上がります。

 そして、朴大統領は訪米すると冷遇されてしまいます。
 日本が悪いと告げ口し、周辺国を巻き込んで日本を孤立させる戦略。
 それが、いつのまにか韓国が孤立しそうな状況になってしまいました。

 ついに、朴大統領は日韓首脳会談の開催に言及します。
 それが安倍首相就任から2年10カ月、朴大統領就任から2年7ヵ月の今です。

まだ日韓首脳会談が実現するかはわからない

 日韓首脳会談を「意味がない」「逆効果」としてきた朴大統領。
 一貫して「対話の扉は開いている」と受入れ姿勢を見せた安倍首相。
 両首脳の会談がいよいよ実現するかと調整が進められています。

 しかし、朴大統領は首脳会談の条件に「慰安婦の進展」を要求。
 前提条件をつけないことを求める日本側と調整が難航しているようです。

 日韓首脳会談はまたも開催されない可能性があります。
 開催したところで、どれだけの成果があるかも不明です。

 日本側から通貨スワップを持ち出す理由もありません。
 安保法制関連で「韓国の同意なしに自衛隊は朝鮮半島に入らない」の確認。
 その程度のことしか成果は上がらないのでは。

 ただ会うだけ、そこに意味を見出すことができるのでしょうか。

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