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世界競争力ランキング日本6位から読む アベノミクスは成功してる?

time 2015/10/26

世界競争力ランキング日本6位から読む アベノミクスは成功してる?

 世界経済フォーラムより「世界競争力ランキング」が発表されました。
 日本は前年と変わらずの6位。
 上位はスイスやシンガポールなどが「定位置」に座っています。

 このランキングから見えてくるのは何か。
 アベノミクスが評価されているのか?
 少し掘り下げてみていきましょう。

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日本はアベノミクスが評価された?

 日本は前年6位と横ばいになっています。
 政府は「新3本の矢」など経済に力点を置くことを表明しています。
 しかし、評価対象はそれ以前の期間がほとんどなので影響は少ないでしょう。

 では、アベノミクスの長い視点での経済政策が評価されたのか。
 それには、前年だけでなくもっと前からのランキングが必要です。

 競争力日本
 2015年までの5年間のランキングは図の通りです。
 安倍首相が総理となったのは2012年ですから、そこから急上昇しています。
 株価上昇やインフレがプラス要因だったようです。

 しかし、良くみると全体では違う見え方もしてきます。

北欧勢が評価を下げている?

 2011年、2012年に3位と4位を確保したフィンランドとスウェーデン。
 この2国が2014年、2015年に軒並み順位を落としています。

 競争力北欧

 2010年ころに北欧は高福祉政策が絶賛されていました。
 日本でも「北欧を見習え」という識者が後を絶ちませんでした。
 しかし、近年は北欧推しの識者はだいぶ静かになってきています。

 高福祉を支えるために高率の消費税が導入されているが知られてきました。
 また、そのため経済が破綻に近い状況であることも。
 さらに、難民問題と高福祉は国家にとっては相性が最悪です。

 これらの要因もあって、北欧の2国がランキングを下げてきたのであれば。
 日本は上がったというより、他国が下がっただけなのでは?

他のランキングでは評価の低い日本だが?

 スイスの国際経営開発研究所が発表した世界競争力ランキングがあります。
 こちらでは日本の競争力は27位と低い評価でした。

 評価基準が違うので順位の違いには大きな意味はありません。
 ただ、こちらでは「政府の効率性」は42位となっています。
 つまり、政府の経済政策は効果をあまり上げていないと評価されています。

 日本はインフラ整備、研究開発、労働者の意欲などは高評価です。
 しかし、女性活用などを含め効率性はいまいちとされています。

経済に本腰を入れた安倍政権の成果は出るか?

 今年の前半までは安保法制やマイナンバーなど重要法案が政治の中心でした。
 それが「次は経済だ」と安倍首相も明言しています。
 となれば、2016年の評価こそがアベノミクスの真の成果となるのでしょうか。

 これまで一定の評価はありつつも実質経済に変化なしという評価が多いです。
 世界のシンクタンクが認めるくらいの成果が出れば喜ばしいことですが。
 経済に特効薬なしとも申しますので、ランキングを眺めて楽しむ程度にし、過度の期待は掛けない方がよいかも知れません。

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