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「日本版」ハロウィンが大盛況で賛否両論? 西洋由来のイベントの起源は?

time 2015/10/26

「日本版」ハロウィンが大盛況で賛否両論? 西洋由来のイベントの起源は?

 まもなく2015年のハロウィンを迎えますが、ハロウィン市場は大盛況。
 各所で仮装イベントが企画され、商店はハロウィン装飾であふれています。

 経済効果はついにバレンタインデーを超えたとか。
 すっかり日本に定着したイベントになりました。

 大人から子供まで仮装を楽しみパーティに明け暮れる日本版ハロウィン。
 これに異を唱える声も上がり始めています。
 曰く、「日本のハロウィンは間違っている」

 ハロウィンの起源を考えたら、バカ騒ぎするのはおかしいという主張です。
 「起源をどうこういう人より経済効果を生む人達の方がいい」という反論も。

 場外戦も盛り上がってきたハロウィンですが、そもそもその起源とは?
 ついでに、西洋由来のイベントの起源をちゃんと知っていますか?

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ハロウィンの起源

 起源は古代ケルト人の祭りだとされています。
 ケルト人は、アジアから中央ヨーロッパに流れてきた民族です。
 アイルランドはもともとはケルト人国家とされています。

 古代ケルト人は夏と冬の節分を「新年」としていました。
 昼が長い時期から、夜が長い時期に代わる日を「新年」としたのです。
 日本でいえば「正月」であり「秋分の日」です。

 この日、霊界の門が開くと信じられていました。
 悪い精霊や魔女を除けるために仮装して焚火を焚きました。
 これは祖先崇拝でもあろ、日本の「お盆」に重なります。

 ケルト人は自然崇拝でしたが、後にキリスト教へ改宗していきました。
 そこでキリスト教の収穫祭の前夜祭としてハロウィンは残りました。
 そのため「ハロウィン=収穫祭」という誤解を生むことにもなりました。

 カボチャのランタンや仮装は、アメリカで流行し始めました。
 カボチャは南米原産で米大陸発見前の欧州にはありませんでした。
 子供たちは貰ったお菓子でハロウィンパーティをするようになります。
 いわば、アメリカ版ハロウィンです。

 アメリカにハロウィンが定着したのは1970年代。
 日本はアメリカから20世紀末に輸入され、近年定着してきました。

 そのスタイルはアメリカ版に近く、仮装してパーティを開くというもの。
 元々は「正月」で「秋分の日」で「お盆」だったと考えると。。。
 起源を持ち出して苦言を呈したくなる気持ちもわからなくもありません。

クリスマスの起源

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 海外由来のイベントといえばクリスマスです。
 一般にイエス・キリストの誕生を祝う日とされています。
 ちなみに、キリストの誕生日はいつかはわかっていません。

 誕生を祝う日であって誕生日ではない。ではなぜ12月25日なのか?
 ミトラ教の冬至の祭と融合したとされています。
 ミトラ教はゾロアスターの神ミトゥラを信仰するペルシャの宗教でした。
 それがキリスト教化していく中で、取り込まれていったようです。

 冬至は「これから光の時間が長くなる日」として尊ばれていました。
 暗くて寒いイメージの冬至が太陽神の祭日とは、古代人も粋なものです。

 ちなみに紀元前を表すBCはBefore Christ(キリスト以前)です。
 しかし、キリストは紀元前4年に生まれたというのが今の定説。
 古代人の誕生日どころか誕生年も特定するのは難しいものです。

オリンピックの起源

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 オリンピック?と意外に思われる方もいるかも知れません。
 このスポーツの祭典は古代ギリシャでは主神ゼウスの祭りだったのです。

 伝染病の蔓延に困った王が神託により競技会を開いたとされています。
 スポーツ振興が国民の体力強化、さらには免疫力強化をもたらすと古代ギリシャ人は知っていたのでしょうか。
 神託、あなどれません。

 記録的には紀元前776年には開催されていたとされています。
 競技はすべて全裸で行われ女人禁制でした。
 伝染病対策なら、女性を排除してはいけない気もしますが。

 ちなみにヘーライアという女性限定の祭りもありました。
 ゼウスの妃ヘラに捧げられた祭りでした。
 こちらは全裸ではなく着衣でしたが、片胸は露出していたようです。
 ヘーライアが男子禁制だったかははっきりしないようです。

バレンタインの起源

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 聖ヴァレンティヌスに由来する祭りだされています。
 ただ、「愛する人にチョコレートを贈る」のは完全に日本オリジナルです。
 では、本来の2月14日はどんな祭りだったのでしょうか。

 古代ローマの豊穣祈願祭ルペルカリアが起源とする説があります。
 ヴァレンティヌスは皇帝に逆らって兵士の婚姻を許しました。
 その罪で、ルペルカリア祭の生贄として前日に処刑されました。
 その日が2月14日だというのです。

 ただ、キリスト教の公式見解ではヴァレンティヌスは関係なしとしています。
 異教の祭り(ルペルカリア?)と結びついたものとは認めています。

 少なくとも「チョコを贈る」のはチョコ業界の陰謀で間違いないようです。
 当然、ホワイトデーも推して知るべしです。

イースターの起源

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 日本でもハロウィンに続けとがんばっているのがイースターです。
 「イースター・エッグ」を流行させようとした時期もありました。

 西洋ではクリスマス以上にイースターは重視されると言われています。
 日本語ではよく「復活祭」と訳されます。
 キリストが殺されてから3日後に復活することを祝う祭りです。

 北欧の「春の祭」がキリスト教化して「イースター」になったようです。
 ただ、春に行われるのですが日取りは年ごとにかわっています。
 「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」が「イースター」です。
 なんと、これは325年に会議で決められたのだそうです。

 イースターは儀式的な要素が多く、逆にパーティ的要素は少ないです。
 さらに、日取りも毎年異なるとなれば日本に馴染みづらいのも納得です。
 イースターがハロウィンのように定着するのは難しそうです。

宗教にこだわらない日本で次に流行る祭りは?

 日本人の宗教観は世界でも稀有だとされています。
 「誕生を神社で祝い、教会で結婚して、死ねば寺の墓に入る」
 神道、キリスト教、仏教とベースが多神教でも多様性がありすぎです。

 イースターはハロウィンのように定着するには程遠そうです。
 だとすれば、世界第2の巨大宗教、イスラム教の祭りを取り入れては。

 犠牲祭(イード・アドハー)
 動物を犠牲に捧げて、みんなで分かち合う祭り。

 断食明けの祭り(イード・フィトゥル)
 晴れ着を着て断食明けを祝ってプレゼント交換したりする日。

 バーベキューに転用できないか。そもそも断食しないし。。
 こう見ると、キリスト教の祭りは日本と親和性が高いかも知れません。
 実はキリスト教というよりそれ以前の古代宗教の祭りなのですけど。

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