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「日本の核武装」日本が本気になったらすぐ作れる?どれだけ作れる?

time 2015/10/21

「日本の核武装」日本が本気になったらすぐ作れる?どれだけ作れる?

 国連総会で中国大使が「日本は核開発に乗り出す可能性がある」とし、日本大使が反論するなどの応酬がありました。

 中国大使は、日本がプルトニウム47t以上を保有しており「ごく短時間で核兵器を保有することができる状況にある」と述べ、日本大使は専守防衛の基本方針と非核三原則の堅持を説明しました。

 この日本大使の説明内容は、興味深いものがあります。
 「ごく短時間で核兵器を保有できる状況」は否定していないことです。

 核は保有せずとも、「ごく短時間で保有できる状況」は抑止力になります。
 原発推進派の中にはこの抑止力を理由にしている人もいます。

 では、日本が本気になったら本当に核兵器は作れるのでしょうか。
 プルトニウム47tから作られる核兵器の量とはどれほどでしょうか。

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核兵器の作り方はとても簡単?

 核兵器の作り方は大学生レベルで十分に製造可能と言われています。
 必要な道具も、核物質以外は一般的に入手可能だと。

 これは半分正解で半分不正解です。
 核爆弾には2つの起爆方法があります。
 広島型原爆で使われた砲身方式は、大学生でも製造可能と言われています。
 長崎型原爆で使われた爆縮方式は難易度が高いです。

 現在はエネルギー効率の高い爆縮方式がほとんどです。
 容易に作ることはできず、起爆装置の爆破実験が必要になります。

日本は極秘裏に爆縮方式の爆破実験を行っていた?

 爆破実験とは、いわゆる核実験ということか?
 これは必ずしもそうではありません。
 コールド・ラボ方式というのがあります。爆発前実験ともいわれます。

 別の物質を核物質に見立てて、爆破実験を行います。
 それを高精度センサーで測定して、核爆発をシミュレーションするのです。
 パキスタンやイスラエルは、コールド・ラボのみで核保有国とされています。

 このコールド・ラボ方式の実験。
 日本は昭和40年代に極秘裏に通産省工業技術院が行ったと噂されています。
 しかも、実験結果は成功であったと。

 この話が真実かは永遠に分かることはないでしょう。
 50年近く昔の実験結果を持ち出さなくても、現在の技術ならもっと高度で正確な実験が短時間でできそうなものですが。

核兵器保有数は本気になれば米露に次いで3番目?

 核爆弾に必要なプルトニウムの量はあまり明かされていません。
 米国では兵器用プルトニウムで4kg、国際原子力機関(IAEA)は原子炉用であっても8kgで製造可能としています。

 日本のプルトニウムは原子炉用ですから、47tなら約6,000発です。
 ロシアの保有核兵器が8,000発、米国が7,000発となっています。
 米露に並ぶ、核兵器保有国になれる可能性があるということです。

 ただ、原子炉用プルトニウムの核兵器開発への転用可否は議論があります。
 試した記録がないのでどの理論が正しいかははっきりしていません。

周辺兵器も揃っており中国の脅威としては十分?

 核爆弾をどうやって目標に着弾させるか、一般的なのはミサイル攻撃です。
 日本はロケット産業で世界の先端を走っており、この点も問題ありません。

 さらに日本は核融合技術でも先端を走っています。
 これは、核分裂を上回る核融合爆弾の製造技術に直結します。

 ここまで来ると、中国の懸念も当然のように思えてきます。
 武士の刀は「抜くぞ?」と柄を握っているときが一番効果的です。
 抜いてしまえば、後はどちらかが斬られるまで鞘には収まりません。

 核武装はせずとも、短期間で核武装できる環境を整えておく。
 それが抑止力となって平和な日々を過ごせるなら、最高です。
 持ってないのですから非核国の立場そのままですし、良いことづくめです。

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