ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

ダイソーvsダサソーにみる五輪エンブレム問題の「もしも」

time 2015/10/20

ダイソーvsダサソーにみる五輪エンブレム問題の「もしも」

 ソウル高裁で争われていた商標権侵害禁止を求める訴訟。
 「ダサソー」を訴えた「ダイソー」が一審判決を覆して逆転勝訴しました。

 商標権侵害の争い、思い返すのは五輪エンブレム問題です。
 「商標登録しているから問題ない」と説明で言い切っていました。
 しかし、ダイソーは商標登録していたも一審で敗訴しています。

 取り下げられた五輪エンブレムの「もしも」
 商標登録していても商標権の侵害とされる可能性があったのでしょうか。

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デザインのプロセスは関係なかった?

 ダイソーvsダサソーで論点になったのは「消費者が誤認するか」でした。
 一審では、ダサソーが勝訴しています。
 内容は「全体的な印象、外観、呼称、観念がすべて異なっている」です。

 五輪エンブレム問題では、デザインへのプロセスが異なれば結果として似たデザインであっても別物であるという説明がされていました。

 ダサソーはハングルで「全部買って」という意味。
 ダイソーはハングルで「なんでもある」という意味。

 文言の意味も異なり、別デザインの要件を満たしているとうに見えます。
 ところが控訴審ではそれが覆ります。
 「総合的に観察すると一般消費者や取引者が誤認または混同する恐れがある」

 プロセスは語られません。「誤認また混同する恐れ」が根拠となっています。

ダサソーは商標登録されていなかったというが?

 ダサソーは商標登録申請中で正式に登録されていなかったとか。
 それでも、一審の判決でダサソーが勝訴したという事実。

 商標登録していた五輪エンブレムが、商標登録していなかったリエージュ劇場ロゴに敗訴した可能性があることを示唆しています。

 ダイソーvsダサソーでは確定まで3年の年月が掛かりました。
 もしも五輪エンブレムの裁判があり3年後に敗訴が確定したとしたら。
 もう2018年になっており、五輪開催は2年後に控えています。
 とんでもない経済的損失であったことは間違いないでしょう。

 もっとも、今回の裁判は韓国で行われています。
 オランダやスイスで同じ時間が掛かるかはわかりません。

結局は「似てるかどうか」でしかないのか?

 商標は登録時の基準と、侵害判断時の基準が異なります。
 登録時はオリジナルティを、侵害判断では類似性が評価されます。
 となれば、商標登録が通れば安心ではないということになります。

 「&TOKYO」でもパクリ疑惑は大いに盛り上がりました。
 まだ、本命の新エンブレムの公募・審査・発表があります。
 「パクリ検証」をしとうと待ち望んでいる人達もいるでしょう。

 ダイソーvsダサソーの商標権侵害問題も重要な事例かも知れません。
 それにしても、「似てる」という主観を客観視するのは難しいものです。

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