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首相の靖国奉納、閣僚の靖国参拝に中韓反発 「靖国」はどちらのカードになった?

time 2015/10/19

首相の靖国奉納、閣僚の靖国参拝に中韓反発 「靖国」はどちらのカードになった?

 靖国神社といえば、終戦記念日を連想されることも多いことでしょう。
 しかし、最も重要な祭事は春と秋に行われる例大祭です。

 10月17日に秋の例大祭が始まり、安倍首相が「真榊」を奉納しました。
 また、安倍内閣の岩城法相と高市総務相が靖国参拝を行いました。

 当然のように中韓は反発。
 ここまでは様式美のようになってきましたが、少々盛り上がりに欠けます。

 かつては靖国が絡めば大騒ぎをしたものです。
 特に朝日や毎日などのメディアは中韓を煽り、日本を煽りのお祭り騒ぎ。
 首相が参拝したわけではないとはいえ、寂しくなったものです。

 「靖国参拝」を批判する外交上の「靖国」カード。
 今でも効果があるのであれば、どちらにとって有利なカードなのでしょう。

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中韓は波風を立てたくない?

 安倍首相の外交戦略により、日本と中韓の関係は冷え込んでいます。
 特に韓国とは3年以上も首脳会談が開催されておりません。
 日本側は「対話の窓は開いている」いう姿勢を貫いていますが、韓国側は国際会議で席を並べても冷めた対応しかしないという状況です。

 中国とは日米が接近したことで、間接的に冷え込み状態へ。
 日本が米国の要請に従いAIIB不参加、TPP合意と経済面で協力を推進。
 オバマ大統領は「中国に世界経済のルールは書かせぬ」と名指ししました。

 一見すれば日本と中韓の関係は最悪。
 そこに来て「靖国」ですから反日で大盛り上がりは必至と思いきや。
 そうはならないのが、「靖国」が外交カードでしかない所以です。

 中韓ともに今の国内状況は、日本と波風を立てたくないからです。
 こうなると、朝日や毎日は煽り損ですね。

韓国は予想外の米国の冷遇に方針変更もやむなし?

 韓国は外交方針である米中二股外交を、訪米で否定されてしまいました。
 オバマ大統領は中国に近付く韓国に「同じ声をあげよ」と要請し、対中路線で連携しない韓国に「こっち側なんだろ?」と警告した形になりました。
 これが、米韓関係の良好をアピールするのが目的の訪米で言われたのですから、韓国外交としては重すぎる警告です。

 また、オバマ大統領は韓国と日本との関係改善も要請しました。
 これを受け、朴大統領は3年ぶりの日韓首脳会談に言及します。
 但し、「慰安婦問題に進展があるならば」と条件付きですが。

 そこに来て、靖国の奉納・参拝問題です。
 「日韓関係改善を阻害しているのは日本の方だ!」と言いたいでしょう。
 しかし、日米間は非常に良好な関係。追い詰められているのは韓国です。

 むしろ「首脳会談に余計な条件を付けるんじゃない」というメッセージか?
 「そういう態度を続けるなら、次は首相が参拝しちゃうよ?」という警告?

 秋の例大祭は季節行事ですから、狙って開催されるわけではありません。
 でも、このタイミングを活かしてきたと言えなくもないです。

中国と日本の距離は開く一方?

 世界会議で最近必ず話題に上がるのは中国の経済問題です。
 中国は問題なしを強調していますが、世界はリスクとして認識しています。

 もしも中国経済に崩壊の危機があれば、支えるのは米中しかありません。
 経済規模で中国に匹敵するのは米中欧くらい。
 しかし、欧州にはギリシャ危機があり、難民問題でさらなる出費は確実です。

 世界が、そして中国が同じアジア圏の日本に期待を寄せるのは当然のこと。
 中国の習金平主席も、日本との関係改善に尽力してきました。

 ところが、抗日戦勝パレード、南京事件の記憶遺産登録と、民衆による反日活動ではなく政府主導の反日活動が立て続けにありました。

 中国は権力構造が複雑で、国家主席の完全制御下にはないと言われています。
 それが片や関係改善、片や反日にちぐはぐな外交戦略になるのでしょう。

 特に南京事件の記憶遺産登録への日本の反発は予想外だったと思われます。
 長年の調整の末の成果ですから、中止するわけにもいかなかったのでしょう。
 そして推進した勢力は慰安婦の記憶遺産登録へと邁進します。

 習金平の心中やいかに。そこにきて、靖国問題です。
 もはや、日本からの経済支援は期待できないと見限っても仕方ない状況です。

進化を遂げた「靖国」外交カードはどうなる?

 靖国参拝は米国も自粛をするように日本へ要請しています。
 これ以上、日中韓の関係を悪化させるなということです。
 今回の安倍首相の「奉納」もそれを受けての自粛ということでしょう。

 米国へは「日本は関係改善に努力している」というアピールになります。
 そして、それに反発する中韓はもっと努力せよと。

 こうしてみると、「靖国」問題は随分と進展しました。
 最初は問題すらなかった。それが中韓が言い出して外交問題へ。
 日本としては「国内問題」として外交への影響を筋違いとしました。

 今や、米国に対しての「関係改善アピール」へと。
 いつになったら「問題すらない」状態へと戻れるのでしょう。

 こうも騒がしくては英霊たちも迷惑なことでしょう。
 でも、英霊たちは日本のために尽力してくれた方々。
 日本のためなら、いくらでも協力するぞ!と思っているかも知れません。

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