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TPPで遊ぼう! 経済圏に見る世界のパワーバランスで架空「銭」記?

time 2015/10/07

TPPで遊ぼう! 経済圏に見る世界のパワーバランスで架空「銭」記?

 経済は戦争だという言葉を聞いたことはありますか?
 「経済制裁」は「戦争と同義」というのは、第二次世界大戦後の言葉です。

 戦勝国側から、日本への禁輸措置が戦争の直接の原因であり、経済制裁は戦争の一部だという主張がありました。

 戦争の原因を紐解けば、そのほとんどは経済政策の延長とも言えます。
 古代には農地拡大や、狩猟エリアの拡大という食料調達を目的に。
 中世に奪い合あったのは肥沃な土地、近代では工業地帯や資源産出地です。

 経済的に困窮した者が生存を掛けて、あるいは強者がより多くの富を求めて。
 戦争の根本にあるのは経済であることは歴史が証明しています。

 では、TPPという巨大経済圏はどのような戦争をもたらすのか?
 軽い気持ちで架空「銭」記を楽しんでみましょう。

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アメリカからみたTPPの効果とは?

 TPPは世界GDPの40%に当たります。
 EUが30%弱ですから世界最大です。

 TPPの存在により、米国はカナダや南米を取りこんだ南北米大陸を軸にした経済圏と、環太平洋を軸にした経済圏とを手に入れました。特に日本を取りこんだことは大きいです。

 日中韓には「東アジア構想」があり、過去の日本の首相も前向きな姿勢を示している時期がありました。中国という価値観を共有できない国が巨大化していく中で、GDP2位の中国と、GDP3位の日本が手を組むことは米国からすれば看過できません。

 TPPの最大の成果はGDP3位の日本を米国側に取りこめたことでしょう。
 「合従」を封じ、「連衡」を進められたことは大きいです。

 米国と同じ価値観を有するEUが第2勢力で、同盟国ですから安泰です。
 困るのは中国です。
 単独でGDP2位でも、経済圏では3位以下に甘んじることになります。

中国からみたTPP後の世界とは?

 中国にとっての最大の強みは人口の多さ、つまりは市場の大きさです。
 TPPにもEUにも属していない巨大国家としては、ロシアとインド。
 この辺りと連携を図りたいと考えるのは筋です。

 しかし、ロシアともインドとも国境紛争があり良好な関係ではありません。
 特に人口で世界2位のインドとは互いに敵視しており連携は無理です。
 東南アジアともベトナムをはじめ揉めています。

 中国は3つの策を並行で進めるはずです。
 1.アフリカとの連携強化
 2.シルクロードに沿った中央アジアとの連携
 3.東南アジアの切り崩し

 シルクロードを伝って、遥かEUと繋がれ最高です。
 これでTPPを超える経済圏が構築できるのですから。

 逆にそれができないとアフリカや中央アジアでは力不足。
 中国は近隣諸国に敵を作り過ぎました。

TPP、EU、中国に続く第4極は?

 眠れる獅子は中国の代名詞でしたが、最近は底が見えてきました。
 そして、台頭しつつあるのはインドです。

 インドは南アとの連携を深めており、インド洋を軸にしています。
 アラブ諸国との連携は難しいにしても、アフリカ東岸を巻き込んで「環インド洋」という経済圏を構築できる可能性もあります。

 かつての大国ロシアは、東欧から旧ソ連圏までがEUになびこうとしています。
 まさかの中国との連携でもない限り復権は難しい状況です。

中国の衰退は第3次世界大戦となるのか?

 中国はかつて米国に太平洋を二分する提案をしたことがあります。
 西太平洋は中国のものとするという提案は、当然却下されました。

 米国はTPPを通して西太平洋の勢力を手放す気がないことを証明しました。
 東アジア構想も叫ぶ者はいなくなりました。
 中国はアジア諸国とFTAを進めて連携を深めていますが、同時に軍拡による危機感を高めてもいます。

 西太平洋制覇どころか、自国経済まで傾き始めて危機的状況です。
 今、戦争を起こすのに一番近いのは中国です。

 中国経済の崩壊で自壊するのか、最後に起死回生の戦争に踏み切るかは、時の中国の権力者に掛かっているところです。しかし、戦争では領土や資源は手に入っても「経済圏」は手に入りません。

 超国家経済圏の存在は、戦争の意義を変えるものかも知れないですね。

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