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「オリーブの木構想」は「野党と山本太郎となかまたち」になる?

time 2015/10/03

「オリーブの木構想」は「野党と山本太郎となかまたち」になる?

 生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎代表が、談話にて野党再編の具体的方法について言及しました。

 「オリーブの木構想なら本当の力の結集となる」
 選挙協力、候補者調整という域を出て、政党連合を組むべしというもの。

 選挙時の届け出政党を新しくひとつ作り、そこに野党候補者はすべて名を連ねることで、統一の候補者名簿とする。当然、比例も統一となります。

 これで有権者は支持する野党からの候補者がいない選挙区でも、票が分散したり死に票となることを抑えられます。

 さすがは剛腕で鳴らした小沢代表。
 理念や誇りは政権を取ってから叫ぶべし、と言わんばかりのドライな提案。
 「国民連合政府」の実現へ近付く秘策となりますかどうか。

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イタリア発の「オリーブの木構想」は国民連合政府向き?

 「オリーブの木構想」は1995年のイタリアで生まれました。
 オリーブの木は「平和の象徴」とされ、当時の市民運動のシンボルでした。

 オリーブの木構想に賛同し、野党第一党の民主党や共産党も協力します。
 そいてついには政権を奪取することに成功しました。

 その後は、所詮は烏合の衆ということで。
 強力な指導者の欠如、内紛と進んで力を失いました。

 日本で例えるなら、自民党の55年体制崩壊を実現した細川政権が似ています。
 反自民の元で野党が結集し政権交代を実現し、こちらも短命で終わりました。

 今回の「国民連合政府」は短命政権であっても問題ありません。
 むしろ、安保法制の廃止と、集団的自衛権の閣議決定の撤回を成したら、速やかに解散するというのが志位氏の構想。
 短命政権であることを最初から約束しています。

 一時の「暫定政府」という体なら、「オリーブの木」もあり?

「オリーブの木構想」は小沢氏の秘策?

 「オリーブの木構想」は初めて言い出したことではありません。
 小沢氏は2012年にも、「オリーブの木構想」に触れています。

 当時は、与党自民党や野党第一党である民主党は含まず、社民・共産も含まず、いわゆる第三極で結集しようというものでした。

 しかし、大阪維新の会の橋本氏、太陽の党の石原氏など、小沢氏の「手段は選ばない」に賛同するような人達ではありません。むしろ「政治家はこうあるべき」と持論をもった小沢氏と対極にいる人達。実現に近付けるはずもなく、霧散しました。

 しかし、今は情勢が変わりました。
 橋本氏は12月には政界引退を宣言しており、石原氏も紆余曲折あって次世代の党へ加わり党代表ではなくなりました。

 何より、安保法制反対という共通目的があります。
 しかも、国民の多数が反対している政策という最強の武器。
 剛腕で鳴らした小沢氏がこの機会を見逃すわけがありません。

実現の可能性はあるのか?

 「国民連合政府」に前向きな民主党、社民党など。
 一歩踏み込んだ「オリーブの木構想」に賛同する可能性はあります。
 民主党も「政権交代が目的」から脱却できていない集団ですから。

 短期政権が決まっているような「政局だけの政権」に国民の支持が集まるかは、今の安保法制反対の熱量なら「安保法制の廃止のためなら支持する」という声も多く上がりそうです。

 実現の下地はあるし、ただの選挙協力よりも政権交代の可能性が高まるのも間違いありません。これはいよいよ本格的に動くかも。

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 さて、「オリーブの木構想」には選挙時だけの届け出政党が必要です。
 どんな名前で誰が党首で提出するのか。
 いずれにせよ、選挙が終われば消えさる手続き上の政党です。

 「野党と山本太郎となかまたち」で、党首山本太郎氏でどうでしょう。
 国民へのアピールもばっちり。
 ただ、略称が「野党」になるのはいまいちか?

 次の参院選で投票用紙に「野党」と書く日も近い?

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