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インドネシアの高速鉄道 タダ同然で中国が落札?線路用地の立退きであれやるの?

time 2015/10/02

インドネシアの高速鉄道 タダ同然で中国が落札?線路用地の立退きであれやるの?

 インドネシアの高速鉄道計画が中国案採用で決定しました。
 「白紙撤回」が報じられた直後に急転直下の中国案採用です。

 中国は高速鉄道の輸出実績が欲しいことから、強引に奪いにきていまいた。
 日本の高速鉄道案が流出し、中国案は日本のコピーだったと報じられています。
 日本の情報マネジメントの意識の低さが、また露呈しました。

 日本が2年近く掛けて調査してきたインドネシア高速鉄道。
 中国は参入を表明してからまだ6ヶ月です。
 両案を評価したのは、米国系コンサルタント会社。

 インドネシアがどうなるのか、気になります。

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中国の資金力を懸念する声も?

 白紙撤回となった理由は、既存の交通機関で十分とする強い不要論です。
 多大な費用を負担してまで必要ないというのが撤回理由でした。

 しかし、中国が追加の資金援助を約束したことで急転直下、中国案採用です。
 中国は「タダ同然」で良いとする資金援助を提示しました。

インドネシア高速鉄道:中国案、用地取得など波乱含み
毎日新聞 2015年09月30日

中国が全力を注いだのは資金面での支援だ。数千億円の事業費の大半を融資し、「インドネシア政府の財政支出や債務保証なしで建設できる」との姿勢で最後までインドネシア側の要求をのみ続けた。日本は採算などを考慮して最後の一線でインドネシアに譲歩しなかったため、明暗が分かれた。

中国案ではインドネシア政府の財政負担を求めない半面、融資の金利が高く設定されているとみられ、いったん計画にトラブルが生じると資金繰りが急速に悪化する危険性がある。

 高利貸しの過剰融資のような話ですが、米国系コンサルが入っているのですから妥当なのでしょう。もっとも、米国系コンサルがハニートラップに嵌っていなければですが。

 中国の資金力も、昨今の中国経済の状況を見れば不安定です。
 この受注ひとつで立て直せるような不景気ではありません。

 中国は資材余り、労働力余りですから、その消費先としては適当です。
 ただ、中国の資材は粗悪乱造という話もありますから、あれば良いとも言い難いところ。

 いずれにせよ、準備金、建設中の資金で楽観視できるとも思えません。

「線路用地の取得」は中国方式?

 一番気になるのは、「線路用地の取得」という課題です。

大きな課題は線路用地の取得だ。インドネシアでは1998年の民主化以降、人々の権利意識が高まり、各地でインフラや公共用地の取得が難航している。ジョコ大統領は政府がインフラ用地の取得で全面協力していく姿勢を示しているが、いったんこじれると問題解決に時間がかかるのが実態だ。

 中国は2018年に完成と公約したそうで、早急な地上げが必要です。
 しかし、民主国家の地上げがどれだけ大変かは日本人ならご存知の通りです。

 もしや、中国方式でいくつもりでしょうか。
 もしそうなら、インドネシアの皆さまには同情を禁じ得ません。

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 インドネシア政府は早々に後悔することになるかも知れません。

 日本が仮に途中から引き継いでも、最初からやり直しになるでしょう。
 どうか、悪い予想が当たらないように祈っています。

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