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民主党と櫻井よしこ氏の公開質問合戦! 3分で読める舌戦ならぬ筆戦の中身

time 2015/10/01

民主党と櫻井よしこ氏の公開質問合戦! 3分で読める舌戦ならぬ筆戦の中身

 保守論客の代表とも言われる櫻井よしこ氏のテレビ番組での発言に対し、民主党が公開質問状を送り付けた件で、櫻井氏が回答し、すぐさま民主党が再質問しました。

 問題になったのは民主党 岡田党首が過去に集団的自衛権を認める発言をしていた件、そして民主党が共産党と選挙協力をしようとしている件です。

 争点が狭いだけに誤魔化しの利かないまっこう勝負。
 現状は、やや櫻井氏優勢といったところでしょうか。

 質問も回答も再質問も長いので、3分で読めるレベルにまとめました。

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スタートはテレビ番組での櫻井氏の発言

 櫻井氏はテレビ番組「日曜討論」での発言です。

 櫻井「民主党の岡田代表は外相時代に集団的自衛権は必要と発言していた」
   「今は集団的自衛権はいらないとして180°の転換をした」

 櫻井「価値観の違う人が政権を取るために一緒になるのはダメ」
   「民主党と共産党が組むというのは国民を馬鹿にしている」

 これに民主党が公開質問状を出しました。

 民主「岡田代表が外相時代に集団的自衛権は必要と述べた事実はない」

 民主「岡田代表は共産党との連立政権に否定的」
   「民主と共産が連立を組むかのような誤解を与えている」

 最後に発言の撤回と訂正、謝罪を求めています。

 それに櫻井氏が反論します。

 櫻井「外相時代は、幹事長の誤りだった」
   「現憲法下であっても『日本を防衛する米軍が攻撃された場合、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある』と述べている」

 櫻井「民主と共産の協力には、民主党幹部が前向きな発言をしている」
    ~岡田氏、辻本氏、菅氏などの発言を引用~
   「共産党の志位氏も好感触を得ている発言をしている」

 さらに民主党が再質問状を出しました。

 民主「外務省時代に言った、が事実に反することが明確になった」

 民主「幹事長時代の岡田氏は『集団的自衛権は必要』とは述べていない」
   「『個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい』と述べている」

 民主「選挙協力を批判と言うが、先例に挙げた自社さは連立政権である」
   「自社さ連立政権を持ち出したことで国民に誤解を与えている」

 回答期限は10月2日ですから、櫻井氏のことですから必ず回答するでしょう。
 ちなみに、ここまで読むのに3分くらいの予想です。

どちらが優勢なのか? ~集団的自衛権は必要~

 このやりとりの優劣は、2つのポイントで決まります。
 ひとつは、論理的にどちらが優れているかということ。
 もうひとつは「公開」なので、世論がどちらを優勢と判断するかです。

 集団的自衛権については、確かに「集団的自衛権は必要」と一字一句間違いなく発言したわけではありません。
 そうなると、解釈の話になってきます。

 民主党の再質問を見ると、「個別的自衛権の範囲を拡張した方がいい」と発言したことは認めています。

 要は「日本を防衛する米軍が攻撃を受けた場合に自衛隊が反撃する」ことは認めているということです。

 それを「集団的自衛権」と呼ぶか、「個別的自衛権の拡張」と呼ぶか、の言葉遊びです。

 呼び方は置けば、安倍首相の安保法案には賛成しているということ。
 これは180度の転換と言われても仕方ないのでは?

 ただ、言葉尻にこだわれば「集団的自衛権」を肯定する発言はしていないので、筋は通ります。

 論理的には民主党優勢、でも中身は結局は180度転換ということでしょう。

どちらが優勢なのか? ~民主党と共産党の選挙協力~

 岡田代表は共産党との協力関係に、前向きな発言もしているし、否定的な発言もしているということです。

 民主党内の旧社会党勢力は前向き、保守勢力は否定的です。
 幹部の中に両方の意見が出るのは、民主党の内部構造的に当然です。
 岡田代表も最初は前向きでしたが、党内の意見をみて距離を置いたように見えます。

 結局は、岡田代表の姿勢の話ですから、状況によって変わるのも当然です。

 もうひとつの争点は「連立政権」という誤解を与えたかどうかです。
 「自社さ」を持ち出せば、国民は連立政権を想像するのは確かです。
 そして、民主と共産は選挙協力の話しかしていません。

 しかし、共産党の志位氏は「国民連合政府」の目的を2つ設定しています。
 「安保法制の廃止」そして「集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回」です。

 安保法制の廃止は、選挙協力によって野党勢力が過半数を占めれば可能です。
 しかし、閣議決定の撤回は政権を取らねばできません。

 つまり「国民連合政府」の構想に乗ることは連立政権まで含まれています。
 もちろん、民主なり共産なりが一党で政権奪取できれば必要ありませんが。
 現実的には、野党大連立で政権を取るしかありえません。

 そもそも「国民連合政府」ですから、連合することが前提でしょう。

 ただ、連立政権を樹立するとは誰も言っていません。
 現実的には連立しかないのに、明言はしていないから「誤解」という。
 やっぱり、中身的には「誤解は与えていない」が正解ではないでしょうか。

 まだ何往復か続くでしょう。
 これ以上は発展せずに落とし所に落ちそうですが、また続報します。

 

 ⇒民主党が櫻井氏に送付した抗議の質問状全文

 ⇒櫻井よしこ氏が民主党に反論 「民主党への期待は所詮、無理なのかと感じ始めています」

 ⇒民主党が櫻井よしこ氏に再質問状(全文) 「貴殿の回答は何ら説得力がない」

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