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SEALDsが今度は反原発集会へ SEALDsは「賛成デモ」を主導すべき?

time 2015/09/23

SEALDsが今度は反原発集会へ SEALDsは「賛成デモ」を主導すべき?

 安保法制に反対する国会前デモで一躍名を馳せたSEALDsのメンバーが、今度は反原発集会へ姿を現したことが報じらました。

 先日「賛成議員を落選させよう」を合言葉に次の選挙で安保法制に賛成する議員の「落選運動」を展開することを宣言していました。そんなSEALDsメンバーが今度は反原発集会へ。

 デモが楽しくてやめられなくなってしまったのでしょうか。
 デモの熱狂は学生ノリに近くてハイテンションで楽しめるし、野党議員やマスメディアから若者代表が声を挙げたと持て囃されるし、正義を掲げて悪を糾弾する姿もカッコいい。

 学生だったら法案や左右に関係なく、お祭り気分で楽しいイベントという程度の認識で自己陶酔していても不思議はありません。

 といった、若者らしい理由ならまだいいのですが。
 SEALDsの本性が見えてきたというのが真なら残念なことです。

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SEALDsは反安保ではなく反安倍の団体だった?

 SEALDsの背後に共産党がいるだとか、いろいろな憶測が飛び交っていますがそれは棚上げにしましょう。メンバーに共産党員がいても不思議はないですが、全員が共産党員だとも思えません。

 奥田氏や幹部が共産党員だったとしても、デモは完全動員でない限り個の集団と見るべきです。あとは塩分が何%になったら「塩水」と呼べるのか?という議論になります。

 それよりは気になる発言は「反安倍」です。

反安保法の「SEALDs」、今度は脱原発集会に合流
産経ニュース 2015.9.22

「SEALDs(シールズ)」のメンバーらが22日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれた集会で、「(市民運動や選挙に)参加しないと民主主義が劣化する。安倍政権の暴走を止めないといけない」と主張した。

 記事では主張の全文を載せたわけではないでしょうが、「参加しないと民主主義が劣化する」「安倍政権の暴走を止めないといけない」というのは反原発ではありません。

 市民運動に参加しなくても民主主義は劣化しませんが、そういうツッコミはおいて、「反安倍」が彼らの主張であることがわかります。

 安保法制のデモで「打倒アベ」を叫んでいました。
 今回の行動と合わせると、安倍政権がやることなら何でも反対に見えます。

SEALDsのこれまでと、これからの動きは?

 SEALDsは「Students Emergency Action for Liberal Democracy s」の略称とされています。
 正式名は「自由と民主主義のための学生緊急行動」です。

 安保法制のデモ活動で注目を浴びましたが、安保法制の反対団体ではないです。
 例えば、合同でデモ活動を行っていた「安保関連法案に反対する学者の会」は名前を見た通り、安保反対の団体です。

 SEALDsの前身はSASPLという組織でした。
 これは「Students Against Secret Protection Law」の略です。
 「特定秘密保護法に反対する学生団体」となります。

 かつては特定秘密保護法に反対し、名を変えてからは安保関連法案に反対し、そして原発再稼働に反対しようとしている流れになります。

 一貫しているのは「反安倍」ということです。
 SELADsの名前からすれば「反安倍」よりは「強硬な採決を行う現政権」に反発しているともとれますが、それなら与党時代に悪質な強行採決を乱発した民主党と、肩を並べていることの説明がつきません。

 もちろん、民主党政権の頃の彼らは中高生ですから、勉強不足で知らないだけかも知れませんが。

 反原発の次の動きは沖縄の基地問題でしょう。
 沖縄県知事が国連で「民主主義すら守れない国」と日本政府を糾弾しました。SELADsが掲げる旗印にぴったりの舞台です。

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SEALDsに若者が冷めているのは、、、?

 SEALDsがますます勢威を増して巨大組織になることはあるでしょうか。
 残念ながら、当の若者はむしろ距離を置いているようです。

 個人的には若者が政治に無関心でいるよりは、SEALDsに加わってでも政治熱を高めて、それをステップに選挙に積極的に行くようになってもらいたいのですが。「二十歳までにリベラルに傾倒しない者は情熱が足りない」とも申しますし。

 世論調査ではデモ活動に参加したい20代は1%未満です。
 SEALDsはメディアの過熱っぷりに比べると、若者代表というほどの支持も得ておらず、SEALDsに影響を受けて政治に興味を持つ若者もあまりいないようです。

 その要因のひとつに「何でも反対」があるのではないでしょうか。

 安保法制反対デモだったはずが、「打倒アベ」が掲げられました。
 しかし、世論調査では安倍内閣支持者の中にも安保法制反対の人はいます。

 デモは主張が絞られず「9条を守る」「反原発」、ひどいものでは「NHKの受信料値上げ反対」なんてものもありました。

 そもそも安保法制にしても「今国会での反対」は6割超ですが、今国会に限らなければ賛成は半数を超えています。安保法制に反対でも9条改憲論者もいますし、原発もまったく別の話です。

 結局のところ「何でも反対」がSEALDsの主張のようになってしまい、それで「自己陶酔」と批判を浴びてしまったのです。少なからず自己陶酔という部分もあったとは思いますけど。

SEALDsの立て直しには何が必要か?

 SEALDsの結成の動機を見れば「若者の政治参加促進」に目的を絞った方がよかったかも知れません。

 しかし、安保法制反対で国会前デモを行ったからこそ注目を浴びたのも事実。そういう場がなければ泡沫団体で終わりです。注目を集める特定の法案に反対することは必要なことです。

 それならその法案反対に絞った方が良いのでしょうか。
 それだと「広く若者の政治参加を促す」の「広さ」が失われます。その法案に賛成の人、そして興味がない人は除外されてしまいますので。

 そこで編み出したのが「その時々で特定の政策を批判する団体」であるSEALDsということでしょう。
 しかし、それも求心力がないことがわかってきました。

 そこで提案があります。
 SEALDsで「安保法制 賛成 デモ」を主宰して実行するのです。

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 民主主義は多彩な意見が許容される政体です。その中から優れた意見を選択し推進する。その選択は有権者の負託を受けた政治家に委ねられているのが議会制民主主義です。

 特定の法案に賛成する自由、反対する自由、そして異なる意見が許容される民主主義。SEALDsが「賛成デモ」を主導することで、SEALDsのすべての要素が含まれた状況が構築されます。

 そこでSEALDsが主導した「反対デモ」と「賛成デモ」の参加者同士でディベートでもやらせたら、もう目的は果たされたようなものです。

 この案、意外といいと思うのですが。
 でも冷静に見ると、学生のゼミを公道を使ってやるようなものですね。

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