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地震予測の科学者は現在の卑弥呼か? 村井氏の地震予知的中に思うこと

time 2015/09/14

地震予測の科学者は現在の卑弥呼か? 村井氏の地震予知的中に思うこと

 9月12日に東京都調布市で震度5弱を観測する大きな地震がありました。その6日前の9月6日に東大名誉教授村井俊治氏がテレビ番組で「震度5以上の地震が9月~10月に起こる」と発言しておりネットでは大きな盛り上がりをみせました。

 村井氏は「MEGA地震予測」という地震予知情報を有料で配布しています。この「MEGA地震予測」がどれだけの正確性をもっているかも議論の的になりました。

 大きな地震が起こると沸き上がる「予知騒動」、たいていは後が続かずに収束していきますが、何度でも蘇ります。まるで地震予知は日本人の理想の技術であるかのよう。

 もちろん、地震予知ができれば多くの人命や資産が守られることは間違いありませんが、ノストラダムスの大予言の如く騒ぐだけ騒いで外れればダンマリというのでは、オカルトの域を出ません。

 それでも日本人の潜在的な地震への恐怖が、地震予知を有難がるのでしょうか。

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当たらない地震予知は現在科学の限界か?

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 地震予知はこれまで成功といえる成果を残していません。東日本大震災も、阪神大震災も、地震予知はされませんでした。日本は1962年に地震研究者により「地震予知ブループリント」が発表され、1965年から「地震予知研究計画」が国家事業として開始されました。しかし、50年を経った今も大地震の回避には至っていません。

 地震予知は地殻変動を測定する方法が主流ですが、現在の技術では誤差やノイズが多く、それらを除去することも難しいです。新たな地震予知の方法を模索するか、科学技術の進歩を待たねばなりません。

 そのような中で国家事業とは距離を置いたアマチュア地震研究者がそれぞれに地震予知を発表しています。それらが当たる時もあれば外れるときもある。当たったときに大騒ぎして注目されるということが繰り返されてきました。

たまに当たると大騒ぎするのは古代からの伝統?

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 地震予知にまつわる話は昔からたくさんあります。地震雲、動物たちが逃げ出す、海や川に魚の大量死骸が上がる、果ては「頭痛がする」なんてものまで。これらは関係ないと断じるほどではありませんが、地震予知に寄与できるほど正確性のある現象ではないことは確かです。

 それでも、地震研究者ですらない一般人が「地震予知」を声高に叫ぶこともあり、それだけ地震予知の定説となる科学的根拠が存在しないことを表し、また「地震予知」が非常に多くの人に望まれている「予言」であることがわかります。

 ここまで来るとオカルトです。

 現在でもっとも有効な地震予知は、地震の周期性による予測でしょう。東海・東南海・南海トラフの地震は100年~200年の周期で発生していることがわかっています。東南海は1944年、南海は1946年に発生しましたが、東海地震は160年以上も発生していません。そのため、静岡や関東では東海地震に備えているのです。

科学者は卑弥呼となるのか?

 かつては日本は巫女を王と崇め占いで政をしていました。地震が起これば「不吉」を予言できなかった巫女は信頼を失ったでしょう。逆に王となるほどの巫女は、地震も予言できたに違いありません。

 もちろん、当時の占いは卜骨で獣骨を焼いて割れ方で吉凶を占うものですから、科学的も何もありません。外れる予言も多かったでしょうが、たまに当たるとそれが大被害であるほど「予言的中」と崇められたことは想像に難くありません。

 これって、現在の地震予知も大差ないように感じませんか?

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 日本の一般レベルの地震予知は古代から変わってないのかも知れません。巫女が科学者に代わっただけ。この科学が進歩した現代でそれは言い過ぎだと思うかも知れませんが、その科学がオカルトの対象なのですから遠からずというものです。科学は宗教と言う方もいますが、なるほどと思ってしまいます。

 果ては「地震兵器HAARP」なんてものも登場しますから。地震兵器が未曽有の巨大地震の原因だ!というのをオカルトとみるか、科学技術の進歩とみるか。

 オカルトと科学は本来は対極のはずなのに、こうなると大差ないように見えてしまいます。

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