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習主席が江沢民を逮捕か?天津爆発の黒幕? 知っておくべき中国の傑物、江沢民の3つのこと

time 2015/08/24

習主席が江沢民を逮捕か?天津爆発の黒幕? 知っておくべき中国の傑物、江沢民の3つのこと

 海外在住中国人向け新聞社の「大紀元」(本社:米国)が「天津爆発の黒幕?」という疑問符付きで習金平国家主席が江沢民元国家主席を逮捕したと報じました。中国事情に明るい方なら、江沢民が天津閥の頭領なのはご存知でしょう。そして天津爆発の黒幕かはおいて、習金平国家主席と江沢民元国家主席の権力争いが、いよいよ終盤に差し迫ってきたことが感じられます。

 江沢民逮捕が本当であれば世界中に発信される大ニュースです。その前に実は江沢民と言っても良く知らないというビジネスパーソンもいるかと思います。そんな方々のために江沢民について押さえておくと便利な情報を3つにまとめました。

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江沢民はどんな人?

 まずは初歩の初歩、江沢民とは誰か?です。
 江沢民は1993年から2003年まで10年間中国の国家主席を務めました。この時代の日本の総理は宮沢、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉です。中国の1人の国家主席の任期中に、日本では7回も総理が代わっています。日本政治の混乱期とはいえこれではまともに外交が出来たのかも怪しいところです。

 ちなみに、中国では国家主席が一番偉いですが、権力を持っているのは軍隊の長です。この軍隊の長である国家中央軍事委員会主席は国家主席より長い1990年から2005年まで務めています。実質15年間が江沢民時代といえるわけです。

 江沢民は自動車の技術者でした。中国の自動車産業を発展させた人でもあります。そして国家主席による首脳外交を確立させたのも江沢民とされています。欧米では「中国を変えた男」として評価されています。

 江沢民の概要説明はここまで。押さえておくべき3つのポイントを説明します。

反日教育を始めたのは江沢民!

 中国で反日教育を始めたの江沢民です。江沢民が国家主席に就任した時期は、天安門事件によって中国が世界各国から批難され経済制裁を受けていたころです。1989年には東欧で民主化革命が吹き荒れ、1990年にはソ連が崩壊し、残す共産主義の大国は中国だけ。中国も崩壊すれば「共産主義の完全敗北」ということで中国の民主化運動が天安門事件を引き起こします。しかし、江沢民は徹底的に民主化運動を鎮圧します。

 そして高まる国民の不満を反らすために愛国主義教育を推進しました。愛国教育の敵役が日本だったのです。

 江沢民は初めて訪日した中国国家主席です。そしてその席で「日本は歴史教育が不十分」として天皇と総理大臣に謝罪を求めました。その他にも日中戦争の被害者数を2100万人から3500万人に増やしました。そして「日本に対しては歴史問題を終始強調ししかも永遠に言い続けなくてはならない」と指示したとされています。

 中国の反日教育を始めた男、江沢民。

 ちなみに中越戦争でベトナムから謝罪要求を受けた際には謝罪せず、ベトナム訪問時に「もう過去のことは忘れよう」と主張したそうです。中国の反日が感情ではなく政治なのが良くわかります。これでは謝罪しようが靖国参拝を止めようが、中国の反日が収まるわけがありません。

「人道に対する罪」が問われる江沢民

 独裁政治を行う中国で国家主席と軍事委員会主席を兼ねる江沢民の権力は絶対です。その絶対権力下で起きた「人道に対する罪」が問われています。

 法輪功という健康法があります。太極拳のようなもので気功で心身ともに健康になるというものです。中国政府も健康に良いということで法輪功を推奨していました。この法輪功は1993年の気功の祭典で最高賞を受賞したことで爆発的に流行します。法輪功を習う人は7000万人にのぼったと言われます。

 江沢民はこの巨大勢力が反政府活動に結びつくことを恐れ、弾圧を行うことにしました。現在では法輪功は中国国内に存在せず、「カルト教団」として取り締まり対象になっています。その弾圧の中で「血塗られた臓器狩り」が行われていたというのです。

 「法輪功学習者の臓器摘出」という告発を受けてカナダの弁護士が調査した結果、「法輪功学習者の臓器を不法に摘出している」と報告がされました。その後、国連の調べでは「心不全を起こす薬物を注射され、臓器を摘出されている間、あるいはその後に殺害されている」と報告されました。

 この問題については今も中国側は否定しており、また調査にも疑惑が掛けられています。しかし、99年以降の臓器移植件数がドナー数以上に増加しているデータ上の矛盾はあり、中国の「人道に対する罪」を問う声は続いています。そしてその声は、ときの国家主席であった江沢民に向けられています。

 ちなみに、2013年にスペインでチベット人虐殺の罪にも問われています。

習近平はなぜ江沢民を排除したいのか?

 習金平国家主席が江沢民勢力を排除しようとその側近たちを次々に逮捕しているのは有名な話です。江沢民は自身が中央から退いた後も、息の掛かった部下たちを中央に残して権力を維持していました。それを一掃しようとしているのが、習金平国家主席です。

 とはいえ、習金平国家主席は江沢民に推されて国家主席になりました。つまり恩師であり父のような立場です。それをまさに「恩を仇で返す」ように包囲網を狭めているのです。習金平国家主席はなぜ江沢民を排除しようとしているのでしょう。

 表向きは「腐敗政治の一掃」です。江沢民の時代から賄賂が横行し、数千億円にも上る収賄を受けていたとされる幹部もいました。彼らを次々にお縄に掛けていき、最後には頭領である江沢民を逮捕しようということです。しかし、その裏側には江沢民とアメリカ金融との癒着があるとも言われています。

 近習平国家主席はドル基軸の世界金融で元が認められないことから、独自の金融圏を確立しようとしています。AIIBもその戦略の一端です。そこにアメリカ金融と蜜月の江沢民とその勢力が邪魔をしているという構図はわかりやすいです。彼らの勢力を排除して独自の金融政策を推進させたいという清掃ではなく政争だということです。

ただの世代交代かも知れない?

 江沢民は89歳です。実は難しいことは関係なく、ただの世代交代である可能性もあります。中国では権力者は軍事力も同時に持ちますから、それを排除するにはどうしても強行手段になります。

 日本で言えば中曽根元総理のようなものでしょうか。こちらは97歳ですから遥かに年上ですが。

 何にせよ、反日の礎を作った江沢民が排除されたとしても、残された反日は簡単には消せません。日中外交に大きな「負の遺産」を作りだした江沢民。欧米で「中国を変えた男」と評価されようが、日本では「目先の欲に捉われた男」としか見えません。現在の嫌中も江沢民の罪だったと言えるのです。

 そんな江沢民が本当に逮捕・失脚する日も近いでしょう。習金平は確実に包囲網を狭めています。その時に江沢民を持ちあげていた日本のメディアは、現在でも同じように褒め称えるのでしょうか。この点も注目です。

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