ナレッジ ウォーカー 「時事散策」

五輪エンブレム問題 セブンのおでんPOPは?「誰が使っても問題のないものだと思います」

time 2015/08/24

五輪エンブレム問題 セブンのおでんPOPは?「誰が使っても問題のないものだと思います」

 一向に冷めやらぬ佐野氏がデザインした五輪エンブレム問題。五輪エンブレムを模倣だとしてベルギーのリエージュ劇場のロゴのデザイナーは使用差し止めを求めて提訴しました。続いて、佐野氏のデザインした太田市美術館のロゴに対し「似ている」としてアメリカ人デザイナーが提訴を検討していると報じられました。

 これに佐野氏は「それが、誰か特定の人のアイデアとして認められほかの人が使えないということであれば、デザインの世界ではできないことがほとんどになってしまうと思いますし、わたしはそうではなくほかの誰が使っても、問題のないものだと思います」と反論しました。

 そこで沸き上がるのはセブンのおでんPOPです。セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店のおでんPOPが五輪エンブレムに似ている問題。店員が五輪組織委員会に問い合わせたところ「具の配置がエンブレムを容易に想起させる」として使用を控えるよう求められたとのこと。これにより店側はPOPの使用をやめた旨をtwitterで報告しています。

 佐野氏の言い分と五輪組織委員会の言い分、整合性はあるのでしょうか。

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五輪エンブレム問題は佐野氏の「パクリ探し」に発展中

 五輪エンブレム問題はかれこれ1ヵ月も炎上状態を維持しています。次々に投下される燃料は佐野氏の「過去デザインのパクリ疑惑」で尽きることがありません。サントリーのトートバッグのデザインでは「社員」の盗作を認めてサントリーは賞品の取り下げを行いました。「社員」の盗作とはいえデザイナーに自分の名前を使って表にだしたものだけに「責任逃れ」との追及も厳しくされています。

 もはやそれだけでまとめサイトができる佐野氏の「パクリ」デザイン集。しかし本人は全力で否定しています。これを五輪エンブレムのデザイン料という大金が絡んでいるのだから引くはずがないという見方がされていますが、本当は違うのではないでしょうか。これだけ多くの「パクリ疑惑」が出てくるということは、佐野氏の「パクリ」の基準が他者の認識と大きく乖離しているということです。本人に悪気はなく、本当にパクリだと思っていないということです。

 そこで登場するのがセブンイレブンのおでんPOPの話です。

セブンイレブンのおでんPOPは佐野氏基準ならパクリではない!はず?

 セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店のおでんPOP、「念のため」五輪組織委員会に確認したところ使用を控えるよう求められ、実際に使用を控えたとのことでした。これは確認先は五輪組織委員会ですが、もしも問い合わせ先が佐野氏だったら使用OKだったのではないでしょうか。拒否されても佐野氏は拒否した理由を明示できないでしょう。

 太田市美術館のロゴに対し、アメリカ人デザイナーが提訴を検討している件の反論として佐野氏が挙げたのが以下の内容です。

一定の要件を満たすデザインはたくさんある

その要件を満たすデザインは、今、名乗りを上げておられるアメリカのデザイナー以外にも、制作されている方は、世の中にたくさんいらっしゃると思います

それが、誰か特定の人のアイデアとして認められ、ほかの人が使えないということであれば、デザインの世界では、できないことがほとんどになってしまうと思いますし、わたしはそうではなく、ほかの誰が使っても、問題のないものだと思います

 これは佐野氏の「反論」というよりは「デザイン感」でしょう。
 「類似のものは世界中どこにでもある」
 「ほかの人が類似のデザインを使用しても問題ない、使えないなら何もできない」
 「ほかの誰が使っても問題ない」

 つまり佐野氏のデザイン感では世間でパクリとされるレベルでは問題ないということです。サントリーのトートバッグのように完全な流用であれば問題だが、「類似」であればどこまで類似であっても問題ないというスタンスだと読み取れます。仕方ないでしょう、類似のデザインが使用できないなら何もできないのですから。

 これを踏まえれば、セブンのおでんPOPは完全な流用ではありません。色も違えば素材(おでん)も違いますし、形と配置が似ているだけの別作品です。佐野氏であれば「これは別デザインです」と断言してくれることは間違いありません。そう考えると、使用差し控え要請は五輪組織委員会の暴走だったと言えます。

五輪エンブレム問題の決着点 反対派はロゴを作ろう!

 今回の件では相変わらずネット上では「似てる」「似てない」の議論が飛び交っています。セブンPOPへは「これはベルギーの劇場のロゴに似ている」と言うのもあります。ネットの大勢は「もうエンブレムを取り下げろ」というもの。遥か未来まで東京五輪2020と共にエンブレム問題が語られるとあれば、イメージダウンも必至です。

 この佐野氏の反論とセブンPOP問題が教えてくれるひとつの反対活動があります。それは「おでんPOP」のような作品を世に出し続けることです。

 五輪組織委員会の使用差し控えの真意は、「エンブレムを想起させるようなデザインを利用された場合、エンブレムの価値が下がり、正式なスポンサー企業にも迷惑がかかってしまいます。」というものです。つまり、エンブレムの価値が下がり、スポンサー企業に迷惑が掛かることを問題視しています。

 しかし、当の佐野氏は「類似のデザインを使用しても問題ない」「誰が使っても問題ない」という立場です。つまり佐野氏は「類似のデザインであってもそれは別デザインだからエンブレムの価値は下がらない」と考えているわけです。

 答えは簡単です。五輪エンブレムの類似デザインを世に広めることです。佐野氏はそれを問題視することはありません。五輪エンブレムの価値が下がれば、スポンサー企業は迷惑を受けるのでエンブレムを変更するように五輪組織委員会に求めるでしょう。これで五輪エンブレム問題は解決するのです。

 いかがでしょうか。店のPOP、ブログのTOP絵、個人で出来ることもあります。五輪エンブレムがこのまま進むのを不快に思う方々は、ちょっとデザインナー気分で五輪エンブレムの類似デザインを作ってみませんか?

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