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モンストフェスティバル2015(通称モンフェス)の「お詫び」に思うこと

time 2015/08/03

モンストフェスティバル2015(通称モンフェス)の「お詫び」に思うこと

 8月2日、幕張メッセで開催されたモンストフェス2015は大混乱でした。
 10時オープニングも11時過ぎには大混雑で入場制限となります。
 入場できない来場者は野外で大行列。

 30度を超す好天、男女11人が熱中症で緊急搬送されました。
 施設の医務室には30人を越す人が体調不良で訪れたとか。
 列整理のスタッフはおらず、屋内への誘導もなかったそうです。

 他にもいろいろと問題が数多く発生したとネットで話題です。
 会場では「後日ゲーム内にてお詫び致します」と案内があったそうです。

 「後日ゲーム内にてお詫び致します」

 この文言に少し思うところがあります。

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フェスへ参加すればゲームで限定キャラがもらえる!

 モンストフェスでは会場で限定キャラの配布などが行われていました。
 つまり、フェスに参加したかどうかは、ゲームへも影響するわけです。

 今回の大混乱により多くの人からクレームが発生しました。
 限定キャラを受け取るどころか、会場に入れない人や、体調不良になる人まで
出てきてしまったのです。

 そのお詫びは「ゲーム内にて」行われるということです。
 つまり、特別なキャラやアイテムを配布するなどの対応が取られるわけです。
 それを以て、「お詫び」に替えるわけですね。

「実害」に対するお詫びは別なのでは?

 フェス会場では、明らかに運営側のミスと思われる状況がありました。
 入場者数の読み間違え、それに伴うスタッフ不足、決定権者の不足。
 救急隊員が到着しても応対するスタッフがおらず、叱責される場面を
報告しているネットの声もあります。

 それでバタバタと11人が救急搬送され、その数倍の人達が体調不良を
訴えたであろう状況で、「ゲーム内にてお詫び」するという感性。

 ゲーム内にてお詫びというのは、それはそれで理解できます。
 お客さんも偉い人が頭を下げるよりも、ゲーム内でサービスを受けた方が
怒りが鎮まるのでしょうから、相手の気持ちを汲んだ適切な対応です。

 しかし、体調を崩した方々が目の前にいるのに、それで良いのでしょうか。
 病院で治療を受けた方々は、後日ゲーム内でキャラなりアイテムなりを
受け取って「まぁ、詫びてるし許してやるわ」ってなるのでしょうか。

逆に考える 未来型の「誠意ある対応」

 大抵の人は「許してやるわ」ってなるような気がします。
 ゲームをする人には、そのキャラなりアイテムは非常に貴重です。
 通常の手段で入手するには、数万円が必要になるケースもあるのですから。

 その数万円が「慰謝料」だと考えれば、「誠意があるわ」となります。
 ゲームをする人にはそれだけの価値があると考えているからです。

 しかし、第三者的には違います。
 そのキャラなりアイテムはデータです。
 そして、ゲーム内のものは運営会社が所有権を持ちます。
 これはRMT(リアル・マネー・トレード)の件でも明確になっています。

 つまり、運営側は何ら身銭を切っていないということです。
 ゲームセンターが「慰謝料」としてメダルを渡すようなものです。
 そのメダルでゲームは出来ますが、現実の買物ができるわけではないのです。

 けれど、いわば「加害者」と「被害者」の両者が納得してるのであれば、
第三者は口出す筋合いにはないのです。
 むしろ、被害者側も十分に慰謝されたと感じるならば、適切な対応です。

バーチャル時代の謝罪

 モンストの運営会社は「mixi」です。
 大きな会社です。ゲーム内のお詫びだけでは済まないだろうとは思います。

 ゲーム内でもお詫びしなければ、ユーザが納得しないのもわかります。
 会場での案内も、大袈裟に言えば暴動を抑えるためのものだと考えられます。

 とはいえ、ゲーム内でどれだけ詫びてもmixiは痛くも痒くもない。
 それでいて、ユーザは良い事後対応だったと満足感を得る。
 この構図は、すごいなと思います。

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