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部活動で日焼け止め禁止 に思うこと

time 2015/07/30

部活動で日焼け止め禁止 に思うこと

 Yahoo!ニュースに気になる記事がありました。

 部活動で日焼け止め禁止?! 積極的な使用への転換を!

 全ての学校ではないものの、日焼け止めを禁止している学校があります。
 もちろん、健康上の事情で必要であれば認められる除外条項付きです。

 著者の名古屋大准教授である内田さんはこう書きます。

従来、日焼けは健康の象徴のようにとらえられていたが、いまは養護教諭をはじめ多くの教員の間で、紫外線がもたらす健康リスクへの関心が高まっている。日焼け止めの使用は多くの学校において、一定のマナー(例:無香料・無着色、使用場所の限定など)のもとで、使用が認められている。

 ということで、日焼けによる健康被害はかなり認知されているとのこと。
 その上で、日焼け止めを禁止する学校がある現状に、苦言を呈しています。

「一部の学校のこと」と一蹴するのではなく、学校保健の取り組みが積み重ねてきたものを、すべての生徒と教職員に行き渡らせるべく、この問題に向き合っていくことが求められる。

 日焼け止めを「許可」するのではなく「推奨」せよという提言です。

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紫外線による健康への影響

 かつては日焼けは健康の証でしたが、今は紫外線は悪者となっています。
 それは、シミやシワといった肌の老化だけではありません。
 病気になる恐れがあるということです。

 紫外線は皮膚がんの可能性を高めることがわかっています。
 WHO(世界保健機構)も皮膚がん予防に紫外線対策すべきと提言しています。

 日焼けは火傷の一種なので、重度の日焼けは怪我をしたのと同じです。
 また、免疫力が抑制されるので感染症に掛かりやすくなります。
 さらには、光線過敏症になるリスクもはらんでします。

 対してメリットといえば、ビタミンDの生合成。
 これは、日常生活で浴びる紫外線で十分です。
 敢えて日焼けするメリットは何もないと言ってもよいでしょう。

日焼け止めによる健康被害

 日焼け止めによる健康被害があり、取り扱いは注意です。
 特にSPF(サン・プロテクション・ファクター)の値が高いと、湿疹や
アレルギーが起きやすく、発がん性があるものもあります。

 皮膚がん予防の日焼け止めが、皮膚がんの原因になっては意味がありません。
 成分や塗り方に注意すれば回避できるものの、注意が必要です。

 学校が日焼け止めを禁止している場合は、家で塗っていくことになります。
 すると、長時間効果が持続するものをなるべく塗って行きたい。
 それは、SPFが高い日焼け止めを選択させることになります。

 日焼け止めを禁止することに何の意味があるのでしょう。

日焼け止めは「美容」なのか

いくつかの学校が、日焼け止めの持ち込みに抵抗を示すのも理解できる。その理由の一つは、上に述べたとおり、(子どもの)日焼け=健康的という考えがいまだに支持されうるからである。
もう一つの理由は、おそらくこちらのほうが重要だと思われるのだが、学校にオシャレや美容に関連するものを極力持ち込まないという考えが支持されうるからである。
いずれの理由も、とても「学校的」「教育的」であり、それが日焼けの健康リスクを見えなくさせている。

 かつての子供たちは日焼け止めなどなくとも元気に遊びまわっていました。
 ここ数年で、紫外線が飛躍的に強くなったというようなデータはありません。
 アンチエイジングという言葉も昔はありませんでした。

 確かに、日焼け止めは学校には必要がないものです。
 持ち込みが禁止されるのも、一理あると思います。

 内田准教授とは意見が異なりますが、日焼け止めは「美容」品であり、
決して健康のためのものではないと思います。

 日焼け止めの健康被害は発生率から見ても、リスクとして低いです。
 しかし、それでも日焼け止めを「推奨」することには賛成です。

 肌の老化は特に女性にとっては、非常に重要な問題だと思います。
 化粧は一過性の美容ですが、肌の老化は未来に影響が出ます。

 さにら踏み込めば、容姿が人生に影響することを認めるべきです。
 認めた上で、「美容」である日焼け止めも認めていくのがベストです。

 ちなみに、化粧は反対です。「一時的」にきれいになるだけなので。

ころころ変わる健康に関する学説

 昔は運動中は水を飲んではいけないとされていました。
 体育教師が子供たちに「うさぎ跳び」をやらせる光景も一般的でした。
 しかし、それらは今は「やってはいけないこと」とされています。

 昔から、健康とされてきたものが覆る例はいくつもありました。
 この紫外線の健康被害も、いつ逆転するかはわかりません。

 しかし、そのときにはまた禁止すれば良いのではないでしょうか。
 朝令暮改と非難されるかも知れませんが、その時その時に最高の対応を取る、
というのが子供を預かる学校が取るべき方針だと思います。

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