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安倍談話を巡る狂騒 その3 その他の談話 河野談話と菅談話

time 2015/07/24

安倍談話を巡る狂騒 その3 その他の談話 河野談話と菅談話

 安倍首相が来月出す「安倍談話」を巡る動きが盛り上がりを見せています。
 来月やってくる「談話狂騒曲」を先取りします。

 ⇒その1 談話とは?何が争点なの?
 ⇒その2 村山談話と小泉談話の狂騒

 その3では、歴史認識のその他の談話、河野談話と菅談話についてです。

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泥沼の慰安婦問題 その元凶となった河野談話は個人的見解でしかない

 1993年に河野談話は慰安婦問題についての談話です。
 慰安婦問題は今も韓国のパク・クネ政権が主要命題と掲げており、その一方で
朝日新聞が誤報を認めるなど、事態は泥沼化しています。
 その慰安婦問題の政府見解として扱われている談話です。

 内容は慰安婦に関する調査結果の報告となっています。
 その中で「軍の関与」「強制」「謝罪」を盛り込んだ形になっています。
 これが当時の政府見解を一足飛びに超えた内容で、問題化しているのです。

 ところが、河野談話は閣議決定を経ていません。
 それどころか、河野氏は首相ではなく内閣官房長官でした。
 これは、内閣官房長官としての見解を示した談話でしかないのです。
 政府見解でもなんでもないのです。

 しかし、この談話は韓国の外交カードとして活用されます。
 日本に謝罪と賠償を要求し、諸外国に日本の悪事を喧伝する根拠となりました。
 そして、海外で話題となる内に、政府見解として扱われていきました。

 この談話の影響はいまだに継続しています。
 米国の慰安婦像の建立にしろ、国連人権委員会の勧告も。

 内々では、日本が認めれば韓国は賠償も求めないし今後は問題にしない、という
「暗黙の了解」があったと報告されています。
 すぐに掌を返されて、今でも問題化しているのですから、言葉もありません。

河野談話も政局だった?

 河野談話は8月4日に公表されました。
 8月9日には、宮沢内閣が総辞職をして政権が倒れます。
 河野談話を公表する時点で、内閣が交代することは決まっていました。

 河野談話は公表する必要はありませんでした。
 お詫びや賠償の約束をしても、それは次の内閣に継承されません。
 継承させたいのであれば、閣議決定を経なければなりません。

 政権を手放すのですから、次の内閣に委ねれば良かった話なのです。

 しかし、河野談話は公表されました。
 それは、社会党など左派勢力に媚を売る必要があったからです。

 宮沢内閣が倒れた次の内閣は、自民党単独では取れない見込みでした。
 そこで野党と連立政権を模索していたのです。
 そこで、自民党でも左派の河野氏に総裁職が譲られました。

 河野談話もその流れで公表されました。
 国民にとって必要のない談話、一部の政治家だけが必要とする談話。

 閣議決定も経ない談話が韓国に利用されて数十年に渡って問題化する。
 政局を睨んで、効果のない談話を発表したのに、思わぬ事態へと発展して、
一番驚いたのは河野氏なのかも知れません。

忘れ去られた?菅談話

 最後に、2010年に出された菅談話を紹介します。
 これは日韓併合100年を記念した歴史認識の談話です。

 今回の政府談話の議論にもほとんど登場しません。
 なぜ、忘れ去られた存在になってしまったのでしょうか。

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 菅談話は日韓併合100年の談話なので韓国向けになっています。
 そのため、中国のことは触れておらず「なぜ韓国だけ?」と批判されました。

 当の韓国はというと、イ・ミョンバク政権はその頃は親日路線でした。
 賞賛もしなければ批判もしなかったのです。
 一部メディアでは、「謝罪不足」などの指摘がありましたが、通常通りでした。

 そして話題に上らない談話となってしまいました。
 平和な時には、平和を誓う談話は必要ないということでしょう。

談話を出せばいつも揉めてばかり

 賢者は歴史から学ぶ、と言いますが談話の歴史はいかがでしたでしょうか。
 談話は混乱を招き、批判を浴びるケースのが方が遥かに多いようです。

 そもそも談話は強制力も拘束力もありません。
 そこまで大騒ぎする内容ではないのかも知れません。

 しかし、歴史認識が絡めば必ず中韓が口を挟んできます。
 そして、彼らが諸手を打って賞賛することはないでしょう。
 一部は賞賛しても、必ずそれ以上の批判と要求を繰り出してきます。
 そうでなければ、菅談話のように無風で通り過ぎるだけです。

 どんな談話を出そうとも「安倍談話」であれば中韓は反発します。
 談話を出さなくても、終戦記念日が近づくこの時期は反日が盛り上がります。

 中国は国内事情を優先するかも知れませんが、韓国は感情的になるでしょう。
 そういう意味では、外交的にはプラスもマイナスもありません。

 では、なぜ安倍首相は談話にこだわるのでしょうか。

 それは国内向けだということです。
 特に、村山談話が政府見解とされている現状を問題視しているわけです。

 安倍首相は第一次内閣でも村山談話を上書きしようとしました。
 その時は日中共同宣言に村山談話の順守が記されていることを知って、
断念したと言われています。

 村山談話を順守しつつ、上書きしたいところは上書きする。
 そうして、安倍首相の理念・信念を明確に国民に知らせる。
 その先には、なにがあるのでしょう。

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