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東京五輪「おもてなし制服」残念すぎると酷評 過去の五輪のボランティア制服は?

time 2015/07/14

東京五輪「おもてなし制服」残念すぎると酷評 過去の五輪のボランティア制服は?

 6月19日、東京語理のボランティアの出発式が都庁で行われました。
 外国人観光客を案内する為のボランティアチーム「おもてなし東京」。
 制服が発表されると、「ダサい」「残念すぎる」とネットで酷評の嵐。
 都の担当者は「ボランティアの士気が下がってしまう」と心配する事態へ。

 白地のポロシャツに青のベスト。
 ストライプのネクタイ。
 一見するとそう見えますが、実はベストとネクタイはプリントされたもの。
 外国人向けとはいえ、日本人の目からはどう見えるでしょうか。

 では、過去の五輪のボランティアたちの制服と比べてみましょう。

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2012年ロンドン大会の制服

 ボランティア制服「ロンドン」

 紫を基調にした制服です。美大の学生のデザインが採用されました。
 制服選びにもアマチュアリズムを大事にしたのでしょうか。
 紫は英国の気品の高さをイメージしたそうです。
 古代ローマ時代より、紫は格調高く気品のある色とされています。

 なんで夏季オリンピックなのに長袖なのでしょう?
 気候や風土が異なるので、平たく比較してはいけません。

 ロンドンの夏の最高気温は25℃、平均気温は15℃ほどです。
 東京が同時期に平均気温で26℃なのに比べれば、かなり涼しいです。

 ちなみに、2012年のロンドンは記録的な冷夏でした。
 東京の11月上旬の気温と同じくらいでした。
 同じ夏季オリンピックでもかなり違いますね。

2008年北京大会の制服

 ボランティア制服「北京」3

 北京大会は8月に開催されました。
 北京の8月はほぼ東京と同じか、やや涼しい程度です。

 採用されたのは東京と同じくポロシャツです。
 湿度なども含めて、気候が似ているので選択も似てきます。
 ちなみに、画像の3色のうち、青がボランティア用です。

 「行雲流水」のコンセプトをベースに「瑞雲」の図が用いられています。
 「行雲流水」は淀みなく自然のままにという意味の言葉。
 「瑞雲」は雲が七色に輝く現象で、めでたい出来ごとの前触れとされます。

 中華の文化や価値観が織り込まれ、メッセージ性の高いデザインです。

2004年アテネ大会の制服

 ボランティア制服「アテネ」

 アテネの気温もほぼ東京と同じです。
 やはりポロシャツが採用されています。

 白をベースに海の青と太陽のオレンジがデザインされています。
 ギリシャの中でもアテネはエーゲ海に面した古来からの海洋都市。
 またギリシャは欧州や日本と比べて日照時間がとても長いです。
 ギリシャとアテネを良くイメージしたデザインになっています。

さて、東京大会は…

 ボランティア制服「東京」2

 デザインしたのは藤江珠希さん。
 「人混みでもパッと目に付くことが大事。
  五輪のイメージに合う白、赤、青を基調に、ネクタイとベストは
  おもてなしと礼儀正しさを出したかった」

 「残念すぎる」のか、「ダサい」のか、それは個々の主観です。

 しかし、日本風のおもてなしはネクタイとベストなのでしょうか?
 五輪のイメージもいいですが、東京や日本のイメージは不要でしょうか?
 疑問はいくつも上がります。

 何より、なぜネクタイとベストをプリントにしましたか?
  暑さ対策というのであればデザイナーとしては「残念すぎ」です。
 「暑い」という問題への対策が「ネクタイとベストはプリント」だなんて。
 独自ブランドを持つデザイナーのデザイン力はその程度なのでしょうか。

 もっと「さすが日本」と言われるような。
 「この服はどこにいったら買えるんだい?」というレスが飛び交うような。
 そんなデザインを期待するのは、無理難題の押しつけなのでしょうか。

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